最新エンタメ情報が満載! Merkystyle マーキースタイル
クラシコ敗戦、チェルシー戦完敗で一時は激しい批判も…言い訳をせずにバルサを立て直した指揮官フリックの手腕【現地発コラム】

クラシコ敗戦、チェルシー戦完敗で一時は激しい批判も…言い訳をせずにバルサを立て直した指揮官フリックの手腕【現地発コラム】


「最も重要なのは勝点3を獲得したことだ。最近の試合ではあまり良いプレーができていなかった。チームは少し疲れているが、彼らの姿勢とメンタリティを評価したい」

 ビジャレアルに0-2で勝利した後、バルセロナのハンジ・フリック監督は記者会見でこう語った。この指揮官の控えめな発言とは裏腹に、チームの状況は明るい。ラ・リーガ、コパ・デル・レイ、スーペル・コパという国内の3つのコンペティションで連覇の可能性を残し、チャンピオンズリーグ(CL)でもベスト8入りを目指している現状を見れば、穏やかなクリスマスを過ごせたことは間違いなさそうだ。

 2024年5月の就任以来、フリック監督は自らの発言がチームに与える影響を熟知しており、言葉を慎重に選ぶ傾向がある。シーズン序盤、バルサは必ずしも順風満帆ではなかったが、彼のコメントは常に具体的かつ的確だった。昨シーズンのバルサは、リソースを最適化することでライバルを驚かせ、モンジュイックのファンを魅了してきた。一方で、ハイプレスと縦に攻める攻撃を主軸にする打ち合いを制する戦術には、常に疑問の声もつきまとっていた。 
 
 しかし、1月3日にエスパニョールとのクリスマス休暇明けの最初の試合を戦うバルサは、結果でその正当性を証明している。特に顕著なのがラ・リーガにおける数字だ。昨年のクリスマスを迎えた時点で、アトレティコ・マドリーに1-2で屈した直後のチームは、勝点38で3位に甘んじていた。当時はそのアトレティコこそが首位であり、バルサは3ポイント差でその背中を追いかけていた(レアル・マドリーが勝点40で2位)。

 一方、今年は勝点46を獲得し、首位を走っている。10月26日のクラシコで宿敵マドリーに屈し、勝点5差をつけられた時点では、タイトル争いへの暗雲が立ち込めていた。さらに追い打ちをかけるように、11月25日のCLチェルシー戦で0-3の完敗を喫すると、フリックの戦術は激しい批判の矢面に立たされることとなる。それでも、チームは着実に巻き返しを見せている。

 チェルシー戦後、「すぐに別のバルサが見られるだろう」と約束したフリック。その言葉は3-3で引き分けたCLクラブ・ブルージュ戦の後も揺らぐことはなかった。彼はこう宣言している。

「我々はバルサだ。自分たちの哲学を貫きたい。自陣に引きこもって守り、カウンターでの1-0の勝利を狙うような真似はしない」
 
 オフサイドラインの統制や不注意なボールロストに苛立ちを見せることもあったが、10月に最大10人に達した負傷者が復帰すれば、必ず効率的なプレーが戻ると確信していたのだ。実際に、ペドリやラフィーニャ、ラミネ・ヤマル、デ・ヨング、ダニ・オルモ、そして新守護神ジョアン・ガルシアらの欠場はチームを瓦解寸前まで追い込んだ。しかし前述のマドリードとロンドンでの敗戦を経て選手たちが戻り始めると、チームは本来の姿を取り戻した。

 指揮官の手腕が光ったのは、逆境にあっても言い訳をせず、戦力不足やトラブルに対しても誰かを非難することもなかった点だ。ジョアン・ガルシアとラッシュフォードの新戦力2人を有効活用する一方で、イニゴ・マルティネスの代役にジェラール・マルティンを据え、中盤にエリク・ガルシアを起用するなど、手持ちの駒で解決策を見出してきた。 

 左利きのCB、味方に安心感をもたらすSB、固定のCF(フェラン・トーレスとレバンドフスキを使い分け)が不在のチーム事情の中でも、彼は柔軟に対応してきた。
 
 フリックは大層な言葉を並べることはしない。彼が強調し続けているのは、チームの「メンタリティ」だ。ラージョ戦のように、相手が低いブロックを敷き、中盤でのマンツーマンマークを徹底してくる試合では、バルサらしい攻撃の流動性が失われることもある。しかし、そうした状況下でも「相手より1点多く取る」という実利的な効率性を優先し、勝点を積み上げている。

 フリックが困難に対して常に解決策を提示するこのチームが、どこまで進化を続けるのか。現時点でその限界を判断するのは難しい。ビジャレアルとの上位対決を制して首位を固めた後も、フリックは何も約束せず、何も諦めない現実的で慎重な姿勢を貫いている。

文●ラモン・ベサ(エル・パイス紙バルセロナ番)
翻訳●下村正幸

※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙のコラム・記事・インタビューを翻訳配信しています。

【記事】「第1ターゲットだ」大晦日に飛び込んできた“驚きの一報”! 欧州名門が日本代表MFの獲得に本腰と現地報道「監督も承認」

【記事】「日本の大ヒットだ」1位エムバペ、2位ハーランド…日本人エースがなんと5位!世界の“ストライカー格付け”に韓国メディアが仰天!「ラウタロより上位」

【画像】長澤まさみ、広瀬すず、今田美桜らを抑えての1位は? サカダイ選手名鑑で集計!Jリーガーが好きな女性タレントランキングTOP20を一挙紹介
配信元: SOCCER DIGEST Web

あなたにおすすめ