・高級すぎる故に
「おせちの意味を考えながら、食べてみたい」という当初の目的を思い出し、ネットで意味を調べながら一品ずつ見ていく。
数の子、黒豆はある。
だが、かまぼこがない。
伊達巻もない。栗きんとんも見当たらない。
それっぽい料理はある。しかし、教科書的な定番は姿を消していた。高級すぎて、凝りすぎて、やや別物になっているのだ。
「これは伊達巻じゃないけど、伊達巻的ポジション」「栗きんとんはないけど、近いのはこれ」説明がどんどん曖昧になり、気づけば親戚一同で謎解き状態。
結果的に、その年の初笑いは高級おせちがもたらした。36000円の高級笑い。
ちなみに実食したが、どれもおいしい。価格が価格だけに、脳が全力でフォローしていた気もするが、それでも本当においしかった。
・冷静に計算してはいけないやつだった
ここで、ふと冷静になった。
この36000円のおせちは、三段重なので1段12000円。
4ブロック区切りになっているところは、1ブロック3000円。
……恐ろしすぎる。
この計算をした瞬間、雑に食べられなくなった。というか、味がわからなくなった……。
