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アシタカとサンの「愛」の行方は? 『もののけ姫』で描かれなかったふたりのその後

アシタカとサンの「愛」の行方は? 『もののけ姫』で描かれなかったふたりのその後


『もののけ姫』静止画より (C)1997 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, ND

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ラストシーンは「愛の告白」への返答だった?

 2025年は、宮崎駿監督の代表作『もののけ姫』が、IMAX版やDolby Cinema版として全国で再上映され、改めて注目を集める年となりました。1997年の公開から28年を経た今でも色褪せない魅力を持つ本作ですが、多くのファンが気になるのが主人公「アシタカ」とヒロイン「サン」の関係性ではないでしょうか?

 映画の最後、ふたりは別々の道を選びましたが、その後どうなったのでしょうか? 映画では明かされなかったふたりの物語を、宮崎監督の発言から紐解いていきます。

映画では描かれなかったプロポーズの場面

 映画の終盤、シシ神の暴走によって荒廃した山々が息を吹き返した後、サンは森へ、アシタカはタタラ場へとそれぞれ戻ることになります。

 別れ際、サンはアシタカに「アシタカは好きだ でも人間を許すことはできない」という印象的な言葉を残しました。実は、この言葉には隠された真実があったのです。

『もののけ姫 スタジオジブリ絵コンテ全集11』によると、この場面では「アシタカがサンにプロポーズしている」というコメントが残されています。つまり、サンの言葉はアシタカからの愛の告白に対する返答だったのです。

 そして、サンの言葉に対し、アシタカは「それでもいい サンは森で 私はタタラ場で暮らそう ともに生きよう」と答えています。この言葉を聞いたサンの表情が和らぐシーンは、多くの視聴者の心に残っているのではないでしょうか。

宮崎監督が語るふたりの複雑な未来

 一見ハッピーエンドのようなラストシーンですが、宮崎駿監督は公式ムック本『もののけ姫ロマンアルバム』のなかで、ふたりの関係はそう単純なものではないことを示唆しています。

 監督はサンの「人間を許せない」という言葉を「答えが出せないままアシタカに刺さったトゲ」と表現し、アシタカは「そのトゲとも一緒に生きていこうと思っている」のだと説明しました。

 さらに監督は、「タタラ場の理屈で言うと、生きていくためには木を切らなければならない。だけど、サンは切るなっていうでしょ。その度に突っつかれて生きていくんだな、アシタカは大変だな」と語っています。

 これらの発言から、アシタカとサンが「ともに生きる」未来には、多くの葛藤や試練が待ち受けていることが分かります。ふたりの関係は、自然と人間の対立という作品全体のテーマを象徴しているのです。

「ともに生きる」ことの難しさと尊さ

『もののけ姫』が私たちに問いかけているのは、単なる恋愛の行方ではなく、相容れない価値観を持つ者同士が、それでもともに生きていくための道なのではないでしょうか。

 アシタカとサンの物語は、「違った立場の者同士がともに生きるためには、多くの葛藤を抱えながらも前に進んでいく必要がある」という深いメッセージを伝えています。

配信元: マグミクス

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