
興行を牽引したのはトップの『マインクラフト/ザ・ムービー』と、それに僅差まで迫った『リロ&スティッチ』の2本で、両者は共に興収4億ドルを突破。また、同3億ドル台の作品も4本あり、これらを含めて1億ドル突破作品は20本。昨年、一昨年よりもわずかに少なくなっている。“当たる作品”とそうでない作品の格差が顕著になっているという見方もできるが、興収1000万ドル突破作品は2024年の97本(全体の14%)に対し、2025年は111本(同16%)。それらのジャンルも多様であり、まずまずバランスが取れている方ではないだろうか。
さて最終週の週末ランキングは、前週初登場を果たした『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』(日本公開中)が引き続き首位をキープ。オープニング興収では前作『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(22)対比66%の成績だったが、この2週目末の成績は同99%の6308万ドル。北米累計興収も早々に2億ドルを突破し、海外興収も6億ドルを超えてくるなど、完全に軌道に乗ったと見える。

前週の新作ラッシュで一時的に5位まで後退した『ズートピア2』(日本公開中)は、前週比133.9%の週末3日間興収をあげて2位に浮上。累計興収は週末時点で3億2000万ドルを超えており、年明けすぐにでも前作『ズートピア』(16)の3億4126万ドルを抜き去る見込み。また、海外興収は11億ドルを超え、全世界興収は15億ドル到達が目前。全世界歴代興収ランキングでは『アナと雪の女王2』(19)を抜き去っており、北米アニメ歴代トップの『インサイド・ヘッド2』(24)も射程圏内に収めている。
一方で、ジャック・ブラックとポール・ラッドが共演し、年末ギリギリの公開を選んだ『Anaconda』は3509館の大規模公開で初日から3日間の興収が1450万ドルと不発。このまま1月に入ってからも『アバターFAA』と『ズートピア2』の“2強”状態が継続することがほぼ確実な情勢となった。

そうしたなかで拡大公開を成功させ、一気に3位まで浮上してきたのがティモシー・シャラメ主演のA24作品『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』(3月13日日本公開)。週末3日間の興収は1772万ドルで、1館あたりのアベレージでは『ズートピア2』以上。12月30日の時点で北米累計興収3655万ドルに達しており、北米でのA24作品歴代7位に。このまま興行的なインパクトを残すことができれば、すでにシャラメの主演男優賞獲りが有力視されている第98回アカデミー賞へ向けて弾みがつくのだが、はたしてどうなるか。
文/久保田 和馬
