●116U9Rはフラッグシップの機能をすべて搭載
116U9Rは前述のとおり、スタンドを含んだ本体の高さが150cmを超えており、テレビ台に乗せると画面最上部は一般的な大人の身長よりも高くなる。例えばスポーツ観戦やライブコンサート視聴でカメラがアップになると、等身大の選手やアーティストが画面に映ることになる。
また、最適視聴距離の2.2mで映像を観ると、映画館の前列中央より少し前の席で視聴するのと同じような見え方になるという。75V型や85V型ももちろん大画面だが、116V型の超大画面テレビならではの楽しみを満喫できる。
116U9Rは、大画面だけがアピールポイントではない。商品名のU9Rは、同社のMini LED液晶テレビのフラッグシップモデルに付けられているシリーズ名と同じ。つまり、フラッグシップモデルに採用されている同社の最新技術が116U9Rにも搭載されているのだ。
いくつかの技術を紹介しよう。ダイナミックXディスプレイのバックライトにはMini-LED X チップを採用し、拡散する光をレンズで前方向に集めて光漏れを低減。バックライトからの光は量子ドットダイナミックカラーでリアルに近い色に変換されて液晶パネルに映し出される。
映し出された映像は、さらに広視野角仕様のADSパネルを採用した広視野角シートPROと映り込みを抑制したARコート低反射フィルムの2層を通して、どこから見ても引き締まった鮮やかな色で映像を楽しむことができる。
テレビの司令塔であるエンジンは、U9Rシリーズと同様に最新エンジンであるHI-VIEW AIエンジン PROを搭載。AIによって画質を映像コンテンツに合わせてチューニングし、フレームの揺れやバンディングノイズを低減するとともに、4KアップコンバートやHDRアップコンバートなどで低画質の映像を高画質に変換する。
また、同エンジンは映像だけでなく音の再生にも活用されており、コンテンツに合った音質モードをAIが自動で判断して切り替える。
既存のU9Rシリーズと異なるのは内蔵スピーカー。最大出力は110Wで、トップスピーカー×2、サイドスピーカー×2、下部のセンタースピーカーと2つのフルレンジスピーカー×2という構成は既存のモデルと同じだが、116U9Rは2つのスピーカーからなるサブウーファーが2基搭載されている。これが85・75U9Rでは1基である。
85V型よりもさらに大きい画面サイズのため、より迫力ある低音でシアター感覚を楽しめるという考えではないかと思われる。
U9Rの価格は550万円。簡単に購入できる金額でないのは言うまでもない。しかし、その圧倒的な超大画面の迫力と高精細の映像は一見の価値がある。通常、このような高価格帯の製品は受注生産でなかなか実機を観る機会はないのだが、同社ではある程度、実機を見てもらえる機会を増やしたいと考えているとのことだ。
かつてほどではないが、今でも海外メーカーの製品を色眼鏡で見る傾向がなくなったわけではない。実機を視聴する機会があれば、ハイセンスの技術のほどをぜひ自分の眼と耳で確かめてみることをお勧めする。(BCN・風間理男)

