万全とは程遠いなか、全力を尽くした。
1月2日に行なわれた第102回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)の往路で、立教大の馬場賢人(4年)がエース区間の2区に登場した。最下位の20位で襷を受けると、1時間09分54秒の区間18位。順位を一つ上げ、19位で3区につないだ。
4年間で立教大の“大エース”に成長した。積極性のある走りで1年次から往路を任されたが好記録はなかなか出せなかった。
そのなかで普段の練習から徐々に実力を磨き、3年次に一気に飛躍。箱根駅伝の予選会で日本人3位に入ると、本選では2区で1時間06分32秒をたき出す。その後、今年の日本学生ハーフマラソン2位、ワールドユニバシティゲームズの同種目で4位に入賞。学生長距離界屈指のランナーにのし上がった。
順風満帆だったが、そのあと故障に遭い昨秋の箱根駅伝予選会、全日本大学駅伝は欠場を余儀なくされた。11月の中旬頃から練習に復帰し、何とか最後の箱根駅伝に間に合わせた。
エースとして強い自覚のもと志願して臨んだ2区では、懸命な走りが印象的だったが昨季よりも3分以上遅れる結果になった。
大会終了後に取材に応じた馬場は、自身の状態が50%程度だったと明かす。しかも、厳しい位置からのスタート。「最初からキツかったです」と本音を漏らすなか、自身の走りを、こう反省した。
「どんな状態で襷をもらったにせよ、2区を任された以上は、前を追っていかないといけなかったですけど、そういう走りができませんでした」
チームは最下位に終わった。馬場は「4回箱根を走らせてもらい、幸せですけど、後輩たちに、とてつもないものを残してしまったというのは、心残りがあります」と悔やんだ。
卒業後は名門ヤクルトで競技を続行。立教大で開花させた長い距離での強さを武器に、今後は駅伝やマラソンで勝負する。
取材・文●野口一郎(THE DIGEST編集部)
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