24歳のころは東京にワクワクしていた
――素敵じゃないかの2人や江頭さんが24歳のころはどんな感じでしたか?
吉野 デビューの年なんで、上京してきた年でした。1年目で東京に出てきたので。
柏木 仕事もないので、13時から16時まで、毎日ネタ合わせしていました。
江頭 毎日!?
柏木 ちょっと寝て、バイト行って、ちょっと寝て、ネタ合わせしてっていう感じでしたね。
吉野 無限大(ヨシモト∞ホール、現・渋谷よしもと漫才劇場)で月に1回オーディションライブに出て、ほかは小さい劇場で先輩に呼んでもらって、月にライブが5本あればいいほうでした。
みぎぃ 毎日ずっとお笑いのことを考えてたんですか? 頭おかしくなりませんか?
柏木 頭おかしくなってた(笑)。
吉野 友だちもいなかったしな。
――1年目から東京へ行ったのはなぜですか?
吉野 NSCのクラス担当の社員さんに「東京へ行け」って言われて。
柏木 断ることもできたんですけど、僕らなんかワクワクしちゃって。
吉野 カッコいいかなって思ってしまったんですよ。誰もいかへん、オレらだけかって。当時の僕らにとって、いちばん身近にいたその社員さんは、何でもわかっている気がしたんですよ。いま思うと、だいぶペーペーやったんですけど。いまはもちろんいないです(笑)。
柏木 でも、(東京に)来られてよかったなと思っていますけど。

地べたを味わっておくと何でもラクに思える
江頭 僕は大学を出て、上京して2年目くらいで、役者の養成所で毎日稽古してました。あと、新宿のゴールデン街でバイトしていましたね。
一同 へぇ!
吉野 江頭目当てで客が来たりしてたの?
江頭 まったくそんなことはなかったです(笑)。オーナーが趣味でやっているお店だったので、もうどんぶり勘定で。売上の4割が給料でした。
吉野 本気出したら、めっちゃ稼げるやん!
江頭 金・土とか、1日の出勤で3万5000円くらい稼げていました。だから、けっこう余裕ありましたね。ただ、仕事は大変でしたけど。カネ持ってへんっていうおっさんがいて、カネおろせって近所のコンビニのATMに連れて行ったら、ATMの前でぶん殴られました。
吉野 でも、3万もらえるし。
江頭 メガネのつるで顔が切れて、血だらけになったり。
柏木 でも、3万もらえるやん。
江頭 まぁ、3万はもらえますよ!
ネゴ その時期を思うと、いまはめっちゃいいんじゃない?
江頭 いや、めっちゃいいです。
ネゴ 地べたを味わっておくと、何でもラクに思えるよね。

――そのころ、お笑いの道は少し考えていましたか?
江頭 いや、なかったです。(お笑いは)ずっと好きでしたけど、大好きな趣味っていう感じでした。
柏木 役者に未練はないの?
江頭 未練はないかもしれないですね。本心ではずっと芸人やったと思いますけど、好きすぎて、自分なんかにできる仕事ではないと思っていました。
みぎぃ そんなことないですけどねぇ。
江頭 ありがとう(笑)。
笑いの教科書は『スポンジボブ』!?
――どんな芸人が好きだったんですか?
江頭 皆さんと同じダウンタウン(松本人志、浜田雅功)さんは当たり前として、『内村プロデュース』(テレビ朝日系で2000~2005年にレギュラー放送)が好きで、さまぁ~ず(大竹一樹、三村マサカズ)さんとか、くりぃむしちゅー(上田晋也、有田哲平)さんとか。あとは笑い飯(西田幸治、哲夫)さんとかは、お笑い好きの友だちの間では神格化されていました。
ネゴ ああいう感じはいなかったもんね。男が好きな感じ。
柏木 大学のときは、ジャルジャル(後藤淳平、福徳秀介)さんとか衝撃やったよな。
江頭 衝撃でした。
吉野 初めて芸人で“カッコいい”って思いました。僕、学生のころ、追っかけしてましたもん。ジャルジャルさん好きな自分が大好きやったんですよ。「オレ、センスあるで」って。
――みぎぃさんは?
みぎぃ 私、けっこう『スポンジボブ』とか見てて……。
柏木 『スポンジボブ』からお笑い学んだの!?
みぎぃ あとは『ビットワールド』(Eテレ)っていう番組が好きでずっと見ていて、それに出ていたバカリズムさんは「『ビットワールド』の人」って認識しています。

目標はドラマで共演する女優と結婚!?
――最後に、年男・年女を迎えた、今年の展望をお願いします。
ネゴ やれないことはやらない。でも、やったことないことで面白そうなことは、どんどんやっていきたいです。無理ですっていうものはやらないで、やれることをやっていくっていう。若くはないので、いまの自分に合ったことがいいですね。
柏木 ずっと賞レースをやっているんですけど……。これまでは漫才ライブばかり打ってきたので、コント師やピン芸人の方々ともライブをやりたいなと思います。
一同 へぇ~。
みぎぃ ほっこり。
柏木 (コント師やピン芸人で)楽屋では好きでしゃべったりして、ライブでも絡みたいなっていうヤツがいるのでね。あとは結婚したいですね、僕は。彼女いないので。
ネゴ あら。
柏木 学生のときの付き合い方が、いちばんいいんです。学校が指定したクラスというくくりの中で、毎日自然に顔を合わせる。それで仲よくなっていうっていうね。これを、いまの僕の生活で再現するなら、“ドラマ”しかないんですよ。ドラマで3カ月間、一緒になる女優さんと結婚する! 来年これでいきます!!
ネゴ 実はオレも同じように考えたことがあって、習いごともいいかなって。バイクの中型免許をとりにいったときに、めっちゃかわいい女性が多かったのよ。一緒の趣味やし。
柏木 そっちもあるか……。

「早く優勝しておきたいです」
吉野 僕は、いま家のことを全部やってるんですよ。子どもが出来てもやるつもりなんですけど、最近のイクメンタレントさんって、すっごい爽やかじゃないですか。自ら楽しんでやってる感じの発信されてますけど、あれをするからハードルが上がってるんちゃうかなって。こんな爽やかに育児全部はできへんわって。皆、陽キャすぎる!
柏木 モノ申してるよ!
吉野 僕は、もっと等身大の発信というか、「めんどくさいわ~」とか言いながら、こんなにダラしない人間でも、やろうと思ったらできまっせっていう発信の仕方をしていきたいなって。
みぎぃ 爽やかじゃない育児を!
ネゴ 僕も子どもを見ながら家事手伝うけど、もう作業だからね。そういうことを世の中に広めてほしいよ。
江頭 僕は独身で相手もいないですけど、結婚したいという気持ちはまだないです。今年は、もう“M-1決勝”ですね。ホンマにこの3、4年は、おじいちゃんになって振り返ったときに「あそこで頑張っておけばよかった」って、めっちゃ思う時期だっていう気がするんです。だから、いま本気でやらな、死ぬとき後悔するなという感じがあるので、今年は頑張って面白い漫才を作る!
一同 おぉ……。
柏木 決勝でいいの?
江頭 そうですね。決勝っすね。優勝はリアルやないです。
一同 (笑)

みぎぃ 私は去年、M-1の2回戦で落ちちゃったので、今年は、優勝したいです。
江頭 えっ!? 優勝??
柏木 スケールが違うわ。
吉野 “今年こそは”みたいな言い方してるけど、まだ2回目やろ。うんざりした感じ出してるけど。
みぎぃ 早く優勝しておきたいです。
柏木 もう疲れたな?
みぎぃ (笑)。でも、本当に去年は超えたいです。『THE W』も優勝したいです。同時に2つ優勝するって、やっぱいいじゃないですか。だから全部の優勝を目指したい!
柏木 えげつない野心家やな(笑)。