チームの強さの象徴となり、歴史に残る大逆転をアシストした。
第102回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)の往路が、1月2日に開催した。青山学院大の平松享祐(3年)は主要区間4区で1時間00分45秒をマーク。区間3位の好走だった。
急きょ決まった初の箱根路だった。平松は昨年12月29日の時点で4区にエントリーされていたが、当初は当日変更で小河原陽琉(2年)が入る予定だった。ところが1区に入っていた荒巻朋熙(4年)が直前の体調不良のため、小河原が1区にスライド。平松の出走が急転直下で決まった。
突如チームを襲ったアクシデント。追い打ちをかけるように青山学院大は1区16位と大きく出遅れてしまった。平松が襷を受けた段階でチームは7位。往路3連覇は厳しい状況に見えたが、3年生ランナーはテンポの良い走りでチームを5位まで押し上げる。いい流れで5区の黒田朝日(4年)に襷をつなぐと、大黒柱は歴史に残る爆走でライバルたちを抜き去り、最後はトップを走る早稲田大を逆転。チームを往路3連覇に導いた。
往路制覇の流れを引き寄せた平松。一時は不出場が確定し、気持ちは切れなかったのか尋ねると、「切れていました」と本人はあっさり認めた。そのなかで事前の心境を、こう明かしてくれた。
「4区を想定していなくて。復路かと思っていたのですけど、4区にエントリーされたということは4区に出走するか、走らないか。どちらかだったので『いきなりの三大駅伝での初出走が4区か』と思って。正直『誰かに走ってほしい』と...」
「急きょ4区と言われ、心臓がバクバクして怖かったですけど、最終的には箱根駅伝に出られるのは本当に嬉しくて。当日になるにつれて、緊張がワクワクに変わって。本当に幸せな、良い緊張というか『この緊張を楽しまなきゃいけない』と思っていました」
実は平松は、青山学院大の現3年生の中では箱根駅伝に初出走だった。4年生には主将の黒田や8区で3年連続区間賞の塩出翔太、2年生には飯田翔大、折田壮太といった今大会で結果を残した強い選手が揃う学年の間で、悔しい思いをしてきた。歯がゆい気持ちをずっと抱き続けてきたなか突然転がり込んできた箱根出走のチャンスを掴み、実を結んだ。チームの底力を見せつけた平松は「自分は11番目。だからといって、それで走れなかったら青学の選手層は結局何だったんだと。自分が青山学院大の選手層の厚さを改めて証明する良い機会になったと思います」と胸を張った。
来季、最上級生として迎える平松は「下が強すぎて、僕らも肩身が狭くなってしまうと思いますけど、今回エントリーが僕以外にも2人、3年生から出てくれて確実に3年生も力がついている。強い後輩と、これから渡り合っていける、戦っていける、勝っていける世代になってきたと思っています」と力強く語った。
4年生が強力な後輩と切磋琢磨しつつ、さらに強固になるであろう青山学院大。来年は箱根駅伝史上初となる2度目の4連覇に挑む。
取材・文●野口一郎(THE DIGEST編集部)
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