NHKの番組制作サイドからすれば「してやったり」といったところだろう。
大晦日の「第76回NHK紅白歌合戦」の第2部(午後9時から11時45分)の平均世帯視聴率が、ワースト2位だった前回よりも2.5ポイントアップした35.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。3年ぶりの35%突破となった。第1部(午後7時20分から8時55分)は30.8%で、前回の29.0%からわずかな上昇ながら、30%の大台を死守した。
とはいえ、第2部は他局の音楽番組ではキャスティング不可能な豪華布陣。矢沢永吉が3曲、約10分間のパフォーマンスを披露したかと思えば、今回限りでの紅白卒業を宣言した郷ひろみ、松任谷由実、米津玄師、福山雅治らに続き、トリのMrs. GREEN APPLEが歌い終えると、特別企画の松田聖子が大ヒット曲「青い珊瑚礁」を熱唱し、ラストを飾った。
「第1部ですでに、福山とのコラボ曲で一昨年の紅白で圧巻のパフォーマンスを見せたB'zの稲葉浩志が登場しています。そして第2部の面々。もはや紅白に出場していない大物は小田和正と井上陽水ぐらいですが、2人とも年齢や体力からして、もう出場はなさそうです」(芸能記者)
サザンオールスターズやMr.Childrenなどは、すでに出場済み。とはいえ、大物を揃えることが視聴率アップの重要な要素であることが、浮き彫りになってしまった。それだけに、次も複数の大物を手配する必要に迫られるが、NHKが数年越しにラブコールを送ってきた「最終兵器」が、ついに投入されそうだというのだ。
「昨年までにメンバー全員が兵役を終え、今年から本格的に活動を再開させる、世界的グループに成長したBTSしかいません。彼らを出演させるため、昨年までにILLITらBTSの所属事務所系列のグループを出場させ続けていました。BTSを目玉に据え、その上で他の大物にもオファー。そんな布陣が制作サイドの目標でしょう」(レコード会社関係者)
もしもそれで視聴率が伸び悩んだら、再び軌道修正が必要になりそうだ。
(高木光一)

