通算成績|プロ優勝回数:23勝・メジャー優勝回数:4勝
2022年 マスターズ、2024年 マスターズ、2025年 全米プロ、2025年 全英オープン

2025年「全英オープン」優勝時のクラブセッティング
●ドライバー:テーラーメイド Qi10(8度)/フジクラ ベンタスブラック(7X)
●ウッド:テーラーメイド Qi10(15度)/フジクラ ベンタスブラック(8X)
●ハイブリッド:スリクソン ZU85(#3、4)/N.S. PRO MODUS³ Hybrid Prototype(10 X・#3)、True Temper Dynamic Gold Tour Issue(X100・#4)
●アイアン:テーラーメイド P7TW(#5~PW)/True Temper Dynamic Gold Tour Issue (X100)
●ウエッジ:タイトリスト ボーケイSM8(50、56度)、ウエッジワークス(60度)/TrueTemper Dynamic Gold Tour Issue(S400)
●パター:テーラーメイド スパイダー Tour X
インパクト

Point:頭を無理に残さないから体がよく回る(写真右)
インパクト直後は頭とクラブヘッドがそれぞれ反対方向へ引っ張り合い、遠心力を最大化しています。クラブの運動量が多いタイプの選手であれば、この段階でシャフトが地面と平行になっていそうなものですが、シェフラーは手首の運動量が少ないので腕の延長線上にクラブがある。
後方からのアングルで見ると、とくに目につくのが右足が左足よりもうしろへ滑っていく動きです。これは、みずから足を引いているのではなく、右足をツマ先の方向に蹴った結果、その反力でうしろへ動いている。
多くの場合、右足はむしろカカト方向へ蹴ることによって右腰を「押し回す」使い方をするのですが、シェフラーの場合はクラブに遠心力をかけることに特化しています。
フォロースルー①→フォロースルー②

Point:室内なら天井にぶつかりそうなハイフォロー(写真右)
ここでも手首やヒジの動きは小さく、いわゆる「腕の三角形」が長い時間キープされています。つまり、フェースの向きがほとんど動いていない。無理に頭を残さず、顔をターゲット方向へ向けることで体の回転を邪魔しないようにしています。
腕のローテーションを抑えて振り抜くには、このように胸がスムーズに回転しなければなりません。体が止まってヒッカケてしまうという人はシェフラーのように、早い段階で顔をターゲット方向へ向けていくといいでしょう。
フォローの後半、フィニッシュの直前でも、まだヒジ・手首ともに運動量は少ない。フォローが高く大きく見えるのはそのためです。
フィニッシュ

ティーのあるライン上に全身が収まっていることから、スイング中に体がターゲット方向へ動いていることがわかります。最近は、その場で体を回転させるタイプの飛ばし屋が多く、このようにキレイな「Ⅰ字型」フィニッシュになるのもシェフラーらしさのひとつ。
左足のツマ先は完全にターゲット方向を向いており、スイング中に足の向きが変わっています。逆に、無理矢理踏ん張らず、体の動きにまかせて足の向きを変えたほうが、体のターンはスムーズに行なわれることがあります。
アッキー永井の独り言②
PGAツアーで活躍する選手の多くは、大学ゴルフ部出身です。シェフラーもテキサス大学の卒業生で、過去にはトム・カイト、ベン・クレンショー、最近でいえばジョーダン・スピースも同大学の卒業生。将来プロツアーで活躍する選手が大学ゴルフ部にはゴロゴロ存在し、大学からプロへと進むのが一般的。そして彼らは在学中、学業もおろそかにしないのも日本との大きな違いかもしれませんね。
いかがでしたか? 解説を参考にして、練習の際は注意しましょう。

Scottie Scheffler
●スコッティ・シェフラー/1996年生まれ、アメリカ出身。190cm、90kg。ニュージャージー州生まれだが、幼少期にテキサス州へ移住し、3歳からゴルフをはじめる。
2018年にプロ転向。2022年マスターズでメジャー初戴冠。その後も安定した成績を残し、世界ランキング1位の座を保持し続けている。

解説=アッキー永井
●ながい・あきふみ(永井研史)/1987年生まれ、神奈川県出身。“アッキー”の愛称で親しまれている人気コーチ。人体解剖学や物理学の視点を取り入れたわかりやすいレッスンに定評がある。
写真=田辺JJ安啓
