「脳を活性化させるには何を食べたらいいだろう?」 実は脳を効率よく動かすためにはまずは腸の健康を整えることから始まる。そのために欠かせないのが食物繊維が豊富で栄養素もある食材、「きのこ」だ。
水野雅浩氏の書籍『集中メシ! アタマの良い人は何を食べているのか?』より一部を抜粋・再構成し、きのこの効率よく食卓で使用する方法を紹介する。
腸も脳も整う!味噌汁に冷凍きのこを入れて「集中メシ」に
脳を活性化するには腸を整えることが不可欠。そのために大事なのが、食物繊維です。
しかし、毎日の生活に無理なく取り入れるのは難しいと感じていませんか? そこでおすすめしたいのが、冷凍きのこを活用する方法です。きのこの生産量日本一の長野県で、きのこ農家を訪ねた際に、教えていただいた方法をご紹介します。
まず、食物繊維が豊富な食材の一つとして、きのこは非常に優れています。特に、えのき、ぶなしめじ、しいたけ、エリンギなどは一年中手に入りやすく、どんな料理にも合わせやすいのが魅力です。
しかし、生の状態できのこを保存すると、鮮度が落ちてしまいます。そこできのこを冷凍して常備するというわけです。
冷凍きのこの作り方はとても簡単です。まず、えのき、ぶなしめじなどを買ってきたら、石づきを取り、適当な大きさに切ります。それをジップロックなどの密封袋に入れて冷凍する。これだけです。きのこは洗わずに汚れはふきんで拭き取ってください。
冷凍することで保存期間も長くなり、いつでも使いたいときに使えます。冷凍庫から出して、味噌汁や炊き込みごはんなどに入れるだけで、食物繊維を簡単に摂取できます。
実は、きのこは食物繊維が豊富なだけでなく、きのこが持つ独自の強力な抗酸化成分、エルゴチオネインも集中メシの一角を担う実力を持っています。米国国民健康栄養調査でも、きのこを日常的に摂取している人は、処理速度や言語記憶などの認知機能が高いことがわかっています。
またシンガポール国立大学の研究によれば、きのこを週に2回以上摂取する習慣がある人は、認知機能低下のリスクが57%減少することがわかっています。きのこに含まれるエルゴチオネインが脳を酸化ストレスから守り、神経伝達をスムーズにするのです。
まるでマリオのようにきのこを食べて元気に!
さらに、エルゴチオネインは、摂取量と寿命に明確な相関関係があるため、「長寿ビタミン」とも表現される栄養素です。
また、加齢とともにエルゴチオネインは、血中濃度が低下することがわかっています。30~40代のビジネスパーソンは、仕事でも家庭でも変化が多く、脳にストレスを溜め込みがちです。常に冴えた頭を保つには、きのこという集中メシを強い味方にしてください。
加えて、きのこにはβ―グルカンという免疫力を高める成分が含まれています。この成分は免疫システムを活性化させ、がん予防や感染症のリスクを減らす効果があることが多くの研究で示されています。
私が毎年、秋冬の受験シーズンに受験生を持つ親御さんに「合格メシ」の講師をする際には、きのこを食事に加えるように勧めています。その理由は、受験シーズンに頭をフル回転させながらも免疫力を上げ、風邪を引かないで受験に臨んでほしいから。スーパーマリオブラザーズで、きのこを食べると1UPするのには、明確なエビデンスがあったのです。
さらに、冷凍することで、きのこの細胞壁が壊れやすくなり、栄養の吸収も良くなるというメリットもあります。つまり、冷凍するだけで、食物繊維をはじめ、きのこの健康効果をより効率的に体に取り入れることができるのです。
また、冷凍するときのこの旨味が増し、料理全体の風味を引き立てる効果もあります。長野県のきのこ農家では、コンビニエンスストアにあるようなアイスクリームを入れる大きな冷凍庫(!)にきのこを保存していました。
「これで毎日、おいしくきのこを食べられるんだよ」とにっこり。長野県が健康長寿日本一に輝いたのは、冷凍きのこが支えているからかもしれません。

