ただ休みたくて…帰省しない年末年始を過ごした結果

のんびり(写真:iStock)
ある年、麻美は思い切って帰省しなかった。理由は単純で、ただ休みたかったからだ。
誰にも会わず、掃除も最低限。好きな時間に起きて、好きなものを食べて、テレビもつけずに、静かに年を越した。
「最初は、“これでいいのかな”って不安だった。でもね、めちゃくちゃ心が休んだ」
その感覚を知ってしまったら、もう元には戻れなかったという。
年末年始は、家族と過ごさなければいけない。誰かと会わなければいけない。予定がなければ、寂しい。
そんな“正解”に、私たちは長い間縛られてきた。でも、アラサー・アラフォーになると、少しずつ分かってくる。
人に会わない時間も、ちゃんと必要だということ。誰にも説明しなくていい休日が、どれだけ貴重かということ。
会いたい時に会えばいい

会いたいから会う(写真:iStock)
麻美は言う。
「会いたい人には、会いたい時に会えばいい。年末年始だからって、無理に会う必要ないよね」
確かにそうだ。イベントがあるから会う、ではなく、会いたいから会う。それくらいの距離感のほうが、関係は長く続く。
実家に帰らない正月も、ひとりで過ごす年越しも、何もしない三が日も、どれも“間違い”じゃない。
むしろ、「自分にとって何が一番楽か」それを選べるようになった証拠だ。
年末年始は、誰かに会うための期間じゃなく、自分の一年を静かに終わらせる時間でいい。会わない自由は、逃げじゃない。ちゃんと自分を守るための選択だ。
みんなと同じじゃなくていい。それを自然に思えるようになったとき、私たちはもう、十分大人なのだと思う。
