ホンダのテストライダーであるアレイシ・エスパルガロは、その仕事に集中するため、自転車レーサーとしてのキャリアを一時中断することを決めた。
2024年までMotoGPに参戦したエスパルガロは、2025年からホンダのテストライダーに就任。豊富な経験をホンダの立て直しに活かしていくことが彼の新たな役割となった。
その傍らで、エスパルガロは自転車レーサーとしてプロになった。ロードレースチームのLidl-Trekに加入したのだ。彼は実際にレースにも出場している。
ただ、エスパルガロは自転車レーサーとしてのキャリアは一時中断することを決めた。
その背景には、自転車による負傷も関係している。2025年シーズン中盤戦、エスパルガロは自転車でのクラッシュで腰椎を負傷してしまい、ソムキアット・チャントラ(LCR)の代役としての参戦が見込まれていたハンガリーGPに出場できなくなってしまった。
そして、ホンダのチームマネージャーであるアルベルト・プーチからの介入もあり、エスパルガロは一旦自転車を諦めることになった。彼の自転車への情熱はよく知られているものの、ホンダのテストライダーとしての仕事に専念する必要があると認識したのだ。
「本当の転機はバルセロナ(ハンガリー戦の次のレース)だった」とエスパルガロは語った。
「自転車で背骨を3本骨折した状態で、完全に疲弊しきった状態で現地に入った」
「アルベルトは僕を呼び止めて、自転車に情熱を持っていることは理解しているが、ここはホンダであり、もっと集中する必要があると言った。そして、彼の言う通りだった」
「おそらく僕が間違っていた。テストライダーとしての役割をどう調整すべきか分かっていなかった。すべてが初めてで、両立できると思っていたが、現実はそうではなかった」
「来年も(自転車の)チームには残るが、プロとしてレースには出ない。トレーニングだけにして、ホンダでの仕事により集中するつもりだ」
またエスパルガロは2026年のマシン開発と、レギュレーション変更に向けた2027年型マシンの開発もあるため、一層ホンダの仕事に専念する必要があるとも付け加えた。
「アルベルトと日本側のチームの両方から、来年は2種類の開発を頼まれている。2026年型マシンと、ピレリタイヤを使用する新しい2027年型マシンの両方だ。だから、ホンダのテストライダーとしての仕事に、より一層専念しなければならない」

