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設立者ジョコビッチがPTPAを脱退。「方向性と私の価値観やアプローチが一致しない」と声明<SMASH>

設立者ジョコビッチがPTPAを脱退。「方向性と私の価値観やアプローチが一致しない」と声明<SMASH>

驚きのニュースが入ってきた。男子テニス元世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア/現4位)が1月5日に公式SNSを更新し、数年前に自身が設立したPTPA(プロテニス選手協会)を脱退することを発表した。

 現在38歳のジョコビッチは2020年にツアー仲間のバセク・ポスピシル(カナダ/元25位/25年引退)と共に、独立した組織を築くこと、意思決定プロセスにおいて選手の発言力を強めることなどを目的に同組織を設立。しかしPTPAはこれまで度々「すでに選手評議会も存在する中でテニス界に大きな分断を生んでいる」と、ATP(男子プロテニス協会)など既存の統括団体から大きな批判を受けていた。

 22年以降はアフマド・ナサール氏が事務局長としてPTPAの運営を主導。ここ最近は反競争的行為や選手に対する組織的搾取を理由に、ATP、WTA(女子プロテニス協会)、ITF(国際テニス連盟)、ITIA(テニスの独立不正監視機関)ら主要統括団体と各四大大会を相手取り、米国や欧州で競争法に基づく訴訟を展開してきた。現役選手や元選手の支持を集める一方、各統括団体は訴訟内容を強く否定し、テニス界はまたも深刻な対立状態に陥っている。

 そうした中、先頃には全豪オープン(四大大会)の主催団体であるオーストラリアテニス連盟が、PTPAとの間で和解に至り、競争法の対象から除外。既報の通り、ジョコビッチは一連の訴訟で原告に名を連ねることはなかった。そして今回、PTPAが展開してきた活動や組織運営の透明性、ガバナンスへの懸念を理由に、共同設立者としての立場からも完全に距離を置く決断を下した。
  今回ジョコビッチはXとインスタグラムのストーリーズ(24時間で自動消去される投稿)を通じ、次のように綴っている。

「慎重に検討を重ねた結果、私はPTPAから完全に身を引くことを決断しました。この決定は、組織の透明性やガバナンス、そして私の声やイメージの扱われ方に関する継続的な懸念を受けてのものです。

 当初バセクと私がPTPAを設立した際に共有していた“選手により強く、独立した声を与える”という考えを私は誇りに思っています。しかし、現在の組織の方向性と、私自身の価値観やアプローチが、もはや一致していないことは明らかでした。

 私は今後も、テニスや家族、そして自らの信念と誠実さを反映する形で、このスポーツに貢献することに集中していきます。前に進んでいく選手や関係者の皆さんの健闘を祈ります。私にとってこの章は、これで終わりです」

 現時点では上記の声明に対するPTPAからの公式なコメントは出ていない。いずれにせよ、ジョコビッチの衝撃的な脱退は広報の大半を彼に依存してきた同組織にとって、大きな打撃となるだろう。

文●中村光佑

【画像】ジョコビッチがPTPA脱退をX投稿で公表

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配信元: THE DIGEST

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