・ゼロからの出発
おっと、気づいたらまた不要なものを抱え込みそうになっていた。私は別に料理研究家を目指しているわけじゃない。全てを手放そう。「バズりたい」も、「認められたい」も、「真似されたい」も、仕事も、料理も、栄養も、レシピも。
ただ素っ裸の自分に向かい合う。ゼロになって問いかける。お前は本当はどうしたい? この先、どう生きていきたい? その結果……
私は牛めし炊き込みご飯に牛めしをかけた。
ウマイ。
炊き込まれ米に浸透して包み込むような牛めしと、『松屋牛めしプレミアム仕様』の本来の味。2つが2本の糸となって絡み合うその味は、松屋の牛めしにより深く潜ったような境地と言える。まるで松屋牛めしのタペストリーに織り込まれたかのような一体感だ。
・牛めしの深淵
私は今まで牛めしを表面的にしか捉えていなかったのかもしれない。松屋の牛めしには深度があったのである。牛めし炊き込みご飯牛めしは、私が知らない領域の味がした。
果てしない闇の向こうに手を伸ばす好奇心。荒野に一歩踏み出す冒険心。グルメの歴史とはそんな勇気が作ってきた道であると思う。
松屋フーズの冷凍食品詰め合わせ福袋を購入したことにより、冷凍牛めしを大量保有している私。冷凍庫にはまだまだ牛めしが並んでいる。終わらない牛めしの行列にこう言われた気がした。「概念を越えていけ」と。
