近所のカルディで気になるビールを見つけた。「究極のビール」などと書かれている。ずいぶんと強気で煽るじゃないか。
330mlの小瓶で544円か。値段も強気だ。イネディットと書かれている。初めての銘柄だ。とりあえず購入し、帰宅。飲んでみたが、これは凄い!
これほどのフルーティ感! もはやスパークリングワインじみている……。紹介するしかねぇ!!
・イネディット
そんな感じで急遽カルディに戻り、新たに購入してきた。外観に特徴的な部分は無い。よくある瓶ビールって感じ。
ラベルによると「イネディット・ダム」というらしい。度数は4.5%以上5.5%未満。スペイン産だ。主成分は大麦麦芽にホップ。このあたりはまごうこと無きビール。
しかしコリアンダーシードにオレンジピール、そしてリコリスと、アサヒやサッポロには無いものが入っている。この辺りは確実に興味深い影響を味に与えるだろう。
色も普通かなって。若干白濁した、黄金色という感じか。
開栓した時はわからなかったが、グラスに入れたらビールらしからぬフルーティな香りがすることに気付いた。
この香り。ホップの爽やかな香りと、オレンジピール由来と思しき柑橘系の清涼感が合わさり、他の要素も感じられ、とても複雑。特定の何のフルーツというわけではないが、すごく気持ちの良いものだ!
飲むと、おぉ……超絶にフルーティ!! 苦みは本当に僅かで、驚異的な飲みやすさ。ビールと言っても色々あるが、普段IPAを飲んでる様な人からすれば、これはもはや苦みが皆無と言っても良いレベルかもしれない。
最初に感じられる味は、甘みとフルーツっぽさ。次に旨味あるわずかなビター感が続き、そこから苦みを強めつつも、発泡の刺激とともにシュッと消えていく。
香りと味の両方に、ワインなみのフルーティ感を備えているのも面白い。フルーティ感の強いビールと言えば、日本でも「ドゥシャス デ ブルゴーニュ」が有名だと思うが、あちらよりも軽やかな甘みが主力で、酸味はほとんどなく、まろやかさがあると思う。
舌触りも喉ごしも、味の舌へのとどまり方も、全てがとてもすっきりしている。「究極のビール」という強気の煽りは伊達ではない。
間違いなく図抜けて美味い液体の1つに違いないと思う。なぜ「液体」か。私の所感だと、一般的な日本人の大半は、ビールをよく飲むわりに、あまり積極的に冒険に繰り出さない。
20歳以降の人生の全てを通し、外ではアサヒやサッポロの生。家ではプレモル。時々ハイネケンやコロナ、オリオン辺りに手を出す……みたいな層がほとんどではないかと考えている。
ビールと言えば、凍結寸前まで冷やし、液体と泡は絶対に7:3! そいつを音を立てて一気に飲み干す……それが唯一にして究極のビール作法!! みたいな。
そういう層がこれを飲んだ場合、意外すぎる味わいを前にびっくりして「これはビールではない」みたいな感想に至ってもおかしくないと感じた。
泡は控えめで、味がよくわかるやや常温よりの温度で、複雑ながらも洗練された味わいをゆっくりと舌で分解しつつ飲むと良いと思う。
