マルク・マルケス(ドゥカティ)はMotoGP第17戦日本GPにおいては、タイトル確定こそが優先事項だと語った。
2025年シーズン開幕から連勝街道を進んできたマルケスは、日本GPでついにキャリア通算9度目(最高峰MotoGPクラスでは7度目)のタイトルを獲得を決める可能性が高い。なお弟でランキング2位のアレックス・マルケス(グレシーニ)よりも、スプリントレースと決勝併せて3ポイント以上多く獲得することがタイトル決定の条件となる。
ただ日本GP初日、マルケスは思いの他苦しんだ。午後のプラクティスではドゥカティのファクトリーチームに移籍してきてから初めて予選Q1スタートになるかもしれないポジションに長く沈んでいたのだ。
しかしプラクティスの最後のアタックをまとめ上げ、マルケスは3番手タイムを記録。予選Q2進出を決めた。一方でアレックス・マルケスはQ1行きとなったため、タイトル獲得に向けてまた一歩近づいたと言えそうだ。
「よく分からないけど、コースの感触がすごく変だったんだ」と、プラクティスを終えたマルケスは語った。
「グリップが凄く良いミサノからここに来たけど、もてぎも悪くない。でもバイクのフィーリングが凄く妙でね……だからクラッシュするライダーも多かったんだと思う」
「温度が高かったことは原因としてあるかもしれない。それからターン1とターン5で風が強かったのも要因かもしれない」
今シーズンのタイトル決定が近づく中、日本で4位になりタイトルを決めるのと、次のインドネシアで勝って決めるならば、どちらが良いかともマルケスは訊かれた。すると彼は「選ぶなら日本の4位だ」と語った。
「その二択から選ぶなら、インドネシアでの優勝を待つよりも、日本で4位になってもチャンピオンを決めたいね」
「月曜日には(レースの)勝者や誰が負けたかなんて誰も言わなくなる。タイトルをできるだけ早く確定させたいんだ」
「今週末はベストを尽くすつもりだけど、僕の戦いはレース自体じゃなく、タイトル争いを締めくくることだ。人生には優先順位があって、今の僕にとってはタイトル獲得こそが優先されるんだ」

