今季、最も成長した選手に贈られるMIPの有力候補として挙げられるのが、ブルックリン・ネッツのマイケル・ポーターJr.だ。
ここまで27試合に出場し、平均32.9分のプレータイムで25.9点、7.6リバウンド、3.4アシスト、フィールドゴール成功率49.5%、3ポイント成功率40.8%と見事なスタッツを記録。得点、リバウンド、アシストはいずれもキャリアハイで、特に平均得点は昨季の18.2点から大きく数字を伸ばしている。
2026年最初の2試合は体調不良により欠場したものの、復帰戦となった現地時間1月4日(日本時間5日)のゲームではチームトップの27得点、11リバウンドをマーク。昨季まで7シーズン(実働は6シーズン)過ごした古巣デンバー・ナゲッツに強烈な恩返しを見舞い、強豪を撃破する原動力となった。
ネッツを力強く牽引し、7年目でオールスター初選出も狙えるほど充実したシーズンを送るポーターJr.だが、彼のここまでのキャリアは、決して順風満帆ではなかった。
高校時代は全米No.1プレーヤーとして将来を嘱望されたものの、ミズーリ大に進学した2017-18シーズンに腰を痛め手術。1位指名も予想された2018年ドラフトでは、ケガの影響で14位指名まで評価を落とすと、直後に再び腰にメスを入れ、NBA1年目は全休を余儀なくされた。
その後もケガと戦いながら、ニコラ・ヨキッチ、ジャマール・マレーに次ぐ得点源となり、2023年にはリーグ制覇を経験。しかし以降はプレーオフでの不発が目立つなど期待に応えられず、昨夏にトレードでネッツへ放出された。
再建下のチームでエース役を任され、見事なパフォーマンスを見せている27歳のフォワードは、ナゲッツ戦後の会見で、これまでのキャリアを振り返りつつこう語った。
「ケガが身体にどれほど影響を及ぼすのかあまりわからなかったが、ドラフトされた時、僕の目標は最高の選手になることだった。故障に悩まされたけど、強い意志でそれを乗り越えたおかげで、NBAで確かな地位を築き、長くプレーし続けられているんだと思う。
自身がどれだけのことをできるか自覚しているから、今の自分の活躍は驚きじゃないよ。そして、単に結果を出していること以上に、ケガから復帰した今の自分こそを誇りに思っている。キャリアで多くの困難を乗り越えてきたんだからね。コンディションは良好さ。いろいろなことがあった後でも、愛するゲームを続けられることに感謝しているよ」
故障や不振、周囲からの批判など、様々な困難を乗り越え、新天地で躍動するポーターJr.。さらなる活躍によって、現在11勝22敗(勝率33.3%)でイースタン・カンファレンス13位と低迷しているネッツを浮上させられるか、注目したい。
構成●ダンクシュート編集部
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