2024年限りでレッドブルを放出されるも、2026年からキャデラックのドライバーとしてF1復帰を果たすセルジオ・ペレス。彼は同郷メキシコの実業家オソ・トラバのポッドキャスト番組の中で、元レッドブル代表クリスチャン・ホーナーとの“最後の会話”などを赤裸々に語った。
新規参戦チームのキャデラックで新たな挑戦を始めるペレスは、番組の中でかつて所属していたレッドブルでの仕事の進め方に言及。レッドブルからの期待に応えるのは、たとえフェルスタッペンに近い位置で走っていた時でさえも難しかったと述べた。
「チームはあらゆることに不満を言ってきた。レッドブルでは、何をしても問題になったんだ」とペレスは言う。
「自分が速くても問題になり、非常に緊迫した空気になった。マックスより遅くても、それはそれで問題だった。だから不満を言うより、その状況の中で最善を尽くすことを学んだ」
「レッドブルで何が待ち受けているかは分かっていた。最初にクリスチャン(ホーナー代表)と話したとき、彼はこう言った。『我々は2台でレースをしなければならないから2台走らせるが、このプロジェクトはマックスのために作られている。彼こそが我々の才能だ』と」
ペレスはレッドブルのそういった体制について理解はしていたものの、マシン開発に携わることができ、競争力あるマシンで戦うチャンスがあるのなら、それでも構わないと考えていたという。
「僕がいたのは最高のチームであり、非常に難しいチームでもあった。マックスのチームメイトであること自体が難しいが、レッドブルでマックスのチームメイトになるのは、F1で最悪の仕事だ」
またペレスは、チームを追われる前、ホーナーとの最後の会話についても明かした。
この時はリアム・ローソンがペレスの後任となることが決まっていて、後にローソンは角田裕毅と交代することになる。ペレスが引用したホーナーの言葉からは、フェルスタッペンのチームメイトとなるドライバーがその役割を全うできなくとも、必要とあらばドライバーを入れ替えて対処する構えであったことが示唆されている。
「その時僕はクリスチャンに対して『なあ、リアムがうまくいかなかったらどうするんだ?』と聞いた。すると『ユウキがいる』と言った。『じゃあユウキがうまくいかなかったら?』と聞いたら、『ドライバーはたくさんいる』と。それで『全員使い倒すことになるよ』と言ったら『ああ、それは分かっている』と言っていた」
結果的に、レッドブルは彼らが予想していた通りの展開を迎え、ローソンも角田もフェルスタッペンに匹敵するようなパフォーマンスを見せられなかった。2026年からはアイザック・ハジャーが新たに昇格するが、ローレン・メキーズ代表の指揮下でセカンドドライバーに対するアプローチがより公平なものに変わっていけば、状況が好転する可能性もある。

