
元横浜大洋ホエールズ選手の高木豊氏が2日、自身のYouTubeチャンネルを更新。ヒューストン・アストロズと契約合意した前埼玉西武ライオンズ・今井達也の「譲渡金の低さ」に憤りをあらわにした。
■今井の譲渡金に高木氏が…アストロズと今井の契約により、昨年まで所属していた西武に支払われる譲渡金が約15.6億円と、ダルビッシュ有や山本由伸と比較すると低くなったことについて、高木氏は「非常に(金額を)抑えられている」と語る。
続けて「譲渡金を払うことの『もったいなさ』というか。これからは、いわゆる『譲渡金逃れ』が、もっと盛んに行われてくるんじゃないか。そんな感じがします」と懸念を示した。
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■ポスティングに独自見解ポスティングシステムの今後については「日本の球団も、ポスティングを認めたほうがいいのかどうか、悩ましくなってくると思う」と指摘。
さらに「これだけ育てて、結局これだけしか入ってこないのか、となってくると、選手の夢だけのためにポスティングを容認するという流れができていない気がする。ポスティングのルール自体を、もう少ししっかり明確にしたほうがいいんじゃないか、という気はします」と持論を展開した。
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■「これは考えもの」高木氏は「ポスティングシステムが、選手にとっても、チームにとっても、球団にとってもおいしい制度ではなくなってきている。これからは、ポスティングを認めるかどうか、ちょっと考えものになってくると思います」と現状を分析。
「損得勘定だけで人の夢を語るべきじゃないとは思います」と選手のメジャー志向に一定の理解を示しつつ、「ただ、球団としては、できるだけ見返りが入ってくるようなシステムであれば、認めやすいわけで、これは考えものだなと思います」とコメントした。
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■村上・今井ともに予想よりも低額にポスティング移籍ではこれまで大型契約となるケースが多く、最高額とされるドジャースの山本は12年総額約482億7000万円で、所属していたオリックス・バファローズは約75億2000万円を手にしたとみられる。
今井の契約は3年約84億円で、西武への譲渡金は約15.6億円となる見込みだ。また、オプトアウトが発生した場合、減額される可能性があるとされている。
シカゴ・ホワイトソックスと契約した村上宗隆も2年総額約53億円で、東京ヤクルトスワローズに入る譲渡金は約10億円程度といわれている。詳細は不明だが、MLBが日本球団への譲渡金を抑える目的で短期契約を選択しているとの指摘もある。
日本の有力選手がこぞってポスティング移籍を希望するなか、高額な譲渡金が得られない場合、NPB球団としては「出し損」になりかねない。選手の夢と球団の現実。今後、日本球団にとって難しい問題となりそうだ。
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【今回の動画】高木氏が今井の譲渡金に独自見解■執筆者プロフィール佐藤俊治。Sirabeeには2015年11月から参画し、月40本程度プロ野球関連記事を執筆中。YouTubeで発信する野球評論家ウォッチャーでもある。野球は高校からメジャーまで年間50か所以上で現地観戦。プロ野球の贔屓チームはなく、どこのチームのファンでもない。「あの選手、あそこに行ったんだ」という目線で見守っている。
(文/Sirabee 編集部・佐藤 俊治)