現地時間1月4日(日本時間5日、日付は以下同)、フェニックス・サンズはホームのモーゲージマッチアップ・センターでオクラホマシティ・サンダー戦に臨んだ。
今季のサンズは11月28日に119-123、12月10日に89-138と、ここまでサンダーに2連敗。3度目の対戦となったこの日も第2クォーター途中に18点ビハインドを背負うなど、昨季王者相手に劣勢を強いられた。
それでも、チーム一丸になって巻き返す。第4クォーター残り4分を切って6点を追うなか、デビン・ブッカーのフリースロー2本、オソ・イガダロのレイアップ、ディロン・ブルックスのステップバックジャンパー、ジョーダン・グッドウィンのジャンパーで8-0のランを仕掛け一気に逆転。
サンダーも残り8.7秒、ジェイレン・ウィリアムズのステップバックジャンパーで同点に追いつく。しかし、サンズはタイムアウト明けのプレーでボールをブッカーに託し、そのエースが残り0.7秒で決勝弾となる3ポイントを沈めて108-105で激戦を制した。
この試合、サンズはキャリア5年目のグッドウィンが3ポイント8本成功の26得点でいずれもキャリアハイ、ブッカーが24得点、6リバウンド、9アシスト、ブルックスが22得点、4リバウンドをマーク。
試合の大部分でサンダーにリードを許すも、ファーストブレイクの得点で15-2と圧倒したほか、ベンチ陣のライアン・ダンとイガダロがそれぞれ8本を奪うなど、リバウンド数で49-29と相手を大きく上回った。
直近7戦で6勝1敗と好調のサンズは現在、21勝14敗(勝率60.0%)でウエスタン・カンファレンス7位。開幕5戦こそ1勝4敗と出遅れるも、そこから5連勝で挽回後は3連敗以上がなく、常に勝ち越しをキープしている。
そして、トップ下左からアレックス・カルーソ越しに“ダガー”を放り込んだブッカーにとって、この1本は大きな価値があったようだ。というのも、この試合で29歳のスコアラーは3本連続で3ポイントを落としていて、この日を迎える前の時点でキャリアワーストの3ポイント成功率29.7%に沈んでいたからだ。「タフだね。これはメンタル面の問題なんだ。僕はこれまでにも、こうしたつらい時期を経験してきたけど、ここまで厳しい状況になったことはおそらくない」
試合後にそう明かしたブッカーは、昨季までの10シーズンで3ポイント成功率が3割未満に終わったことは皆無。エリート級の3ポイントシューターではないものの、キャリア2年目以降は毎シーズンで平均20.0点を超え、3ポイントも多彩なオフェンスのレパートリーとなっていた。
美しいシュートフォームから繰り出されるミッドレンジジャンパーはリーグトップレベル。3ポイントでも相手チームにとって脅威になっていて、練習でも繰り返し放ってきたからこそ、ブッカーは苛立ちを隠せずにいた。
「本当にイライラする。特に練習では全力で取り組んで、すべて成功しているのに、いざ試合になるとまたミスしてしまう。だから、これがターニングポイントになって、その気持ちを振り払い、自分が打つべきショットを決められるようになるといいね」
試合終盤、しかもリーグベストの戦績を誇るサンダー相手に決勝弾を平然と沈めたことで、ブッカーの3ポイントの調子が上がっていく可能性は十分。ここからエースのシュートタッチが復調すれば、サンズはますます守るのが大変なチームと化しそうだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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