毎日読み聞かせた日々が、“絵本を作る”に変わった
絵本作りに目覚めたきっかけは、子どもへの読み聞かせ。妊娠が分かったときから、お腹の赤ちゃんに向けて毎日1冊。生まれてからも多い日は1日10冊以上読み聞かせることもあったといいます。
息子さんが話せるようになると、お風呂や暗い布団の中で「桃の話をして!」「のこぎりの話もして!」というリクエストが増えていきました。そのたびに即興で物語を作って聞かせる。すると、100個に1個くらいの割合で「これ、絵本にできるかも」と思える物語が生まれるようになっていったそうです。
ちょうどその頃、近所の図書館で見つけたのが絵本コンクールの募集。思い切って応募してみると結果は佳作。審査員からかけられた「“また見せて”という意味の佳作だから」という言葉が背中を押します。
落選が続いても、やめなかった。7年越しに叶った“商業出版”
本格的に絵本を書き始めたのは2016年ごろ。当時1歳の息子さんを育てながら、1冊を仕上げるのは並大抵のことではありません。
これまでに制作してきた絵本の数々
子どもを寝かしつけたあと、夜にそっと抜け出して描く。ぐずったら中断して、また描く。「1日5分でも手を動かしたら、進んでいるのがうれしくて」子育ての隙間に、少しずつ積み重ねて、15作品以上をコンクールに応募しました。
そして2023年、『うちゅういちの たかいたかい』が「書店員が選ぶ絵本新人賞2023」の特別賞を受賞。翌年、初めての商業出版が叶います。コンクールに挑戦し始めてから、およそ7年後のことでした。

