「北海道の人しか知らないと思う」としてXユーザーが紹介した“募金できない募金箱”に、多くの反響が寄せられています。意味が分かったときに深く考えさせられる表現に注目が集まり、記事執筆時点で263万回以上表示され、4万9000件以上の「いいね」を集めました。
投稿者は、北海道大学に通うXユーザー「並びかけのドミノ」(@domino_in_a_row)さん。「北海道の人しか知らないと思うんだけど、自分はこの募金箱が好きなんだ」として紹介するのは、遠吠えするエゾオオカミのシルエットを形どったパネル状の“募金箱”の写真です。
これは、札幌の駅ビル「札幌ステラプレイス」の6階の通路に設置された、野生動物保護のための募金箱。アーティストの長谷川仁さんによる「COINS」という作品で、エゾオオカミのほかにエゾヒグマ、シマフクロウ、ゼニガタアザラシの募金箱が並んでいます。
長谷川仁さんの公式Webサイトによると、壁に設置された野生動物の形をした募金ケース上部にコインを入れる穴があり「人々が募金したコインはカラコロと音をたてながら落ちてゆき動物に色をつける一つのドットとなります。全身に色がついたら、野生動物の保護や共存のために活動している団体に寄付される仕組み」とのこと。
しかし、エゾオオカミのレリーフを見ると、コインを入れるところがありません。これについて並びかけのドミノさんは、「通路に様々な動物の形の募金箱が並んでいるんだけど、エゾオオカミのものだけは募金できないようになっているんだよ。絶滅した動物の保護はできないからさ!」と説明しています。
それを知った上で改めて写真を見ると、仲間を呼ぶ遠吠えをしているようなエゾオオカミのシルエットが胸を打ち、考えさせられますね。パネルの右下をよく見ると、「エゾオオカミ/絶滅」と書かれていることも確認できました。
並びかけのドミノさんは「この皮肉ったらしさがすごく好きでさあ。素晴らしいセンスだと思うよ」と作品についての思いをつづっています。
この“募金できない募金箱”にXでは、「これ見るたび切なくなる」「『絶滅』の二文字が地味に突き刺さる」「すげー心にくるな。これ」「なんか刺さるね、今さらお金をかけても戻ってこないんだぞと言われているよう」「戒めのモニュメントとしてなんですね」「いくらお金をかけようとしても、もう二度と取り戻せないという現実を突きつけられてぞわぞわする」という反応が集まりました。
また、「何回か募金したことある」「これ見つけた時、デザインの良さと動物達に幸あれの気持ちで全動物に手持ちの小銭全部募金した」と以前から存在をしっていたという声や「全国に設置してほしい」という声も寄せられています。
画像提供:並びかけのドミノ(@domino_in_a_row)さん

