
映画『ユニコ 魔法の島へ』DVDパッケージ画像(サンリオ)
【画像】え、「目こわッ」「トラウマがよみがえっちゃう」 コチラがみんな震え上がった映画『ユニコ』の悪役魔法使いです
これって本当に子供向け映画なんですか?
毎年数多くの作品が公開されるアニメ映画は、いつの時代も老若男女を楽しませてきました。ただ、なかにはアニメならではの容赦のないおどろおどろしい描写やホラー演出により、トラウマレベルの恐怖が襲ってくる作品もあります。今回は誰でも観られる「全年齢対象」の作品を振り返ってみましょう。
たとえば、1988年に公開された『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』は、日常が少しずつおかしくなっていくというホラー演出で多くの子供にトラウマを植え付けました。
『西遊記』をモチーフにした本作は、出しっぱなしの「ひみつ道具」が原因で生み出してしまった「妖怪に支配される世界」を元に戻すべく、「のび太」たちが妖怪と戦うというストーリーです。
世界がおかしくなったことを知らないままいつも通り夕飯を食べているシーンから、異変は起こっていきます。美味しい唐揚げを褒めたのび太に、ママは何気なく唐揚げの材料が「カエルとヘビ」だと告げました。
続いてママが食卓に出したのは、トカゲがまるまる1匹入ったスープです。緑色の身体に紫の斑点模様という毒々しい彩りのスープに違和感を持つどころか、「美味そうだ」と返すパパの様子やおどろおどろしいBGMは、子供ながらにトラウマになった方も多いでしょう。
さらに、クラスメイトや先生に妖怪の影がちらつくなど、日常に潜んだ異変が現れてくる序盤のシーンは、絶望感が襲いかかる見事な演出が光ります。
また、手塚治虫先生によるシナリオをもとに、サンリオが手がけた『ユニコ 魔法の島へ』(1983年)も、かなり恐ろしい作品です。小さなユニコーンの男の子「ユニコ」が、心優しい女の子「シェリー」の家族と村人を救うため冒険をする本作は、多くの人にトラウマを植え付けました。
視聴者を怯えさせた主な要因は、魔法使い「ククルック」のビジュアルと「人間を生き人形に変えてしまう」恐ろしい魔法にあります。ボールのような胴体に枯れ枝を思わせる痩せ細った腕、ギョロっとした目玉というククルックの強烈な存在は「ククルック トラウマ」とサジェストに出てくるほどです。
ククルックの指先から放たれた光線に当たった人間は、物言わぬ生き人形に姿を変えられ、城の外壁に使われます。「小さい頃に観て自分も生き人形にされちゃうんだ……と思ったら怖過ぎてギャン泣きした」「さっきまで普通に話していた両親が生き人形になるとか、子供が観たら絶対トラウマ」といった、阿鼻叫喚の感想がいまもSNSを中心に飛び交っています。
世界中にファンも多いディズニーも、『ピノキオ』で子供たちがロバに変わっていくシーンや、『ダンボ』のピンクのゾウが踊るシーンなど、いくつかのトラウマシーンが有名です。童話『ジャックと豆の木』をモチーフにした短編映画『ミッキーと豆の木』にも、そういったシーンがありました。
自然豊かな村で仲良く暮らすミッキーとドナルド、グーフィーは、村の宝物だったハープが盗まれて土地が痩せ細ってしまったことをきっかけに、残り少ない食料を分け合う貧しい生活を余儀なくされます。
そして、極限の空腹のなか、向こうが透けて見えるほど薄く切ったパンと豆を前にしたドナルドは、食器をかじったり、斧を手に乳牛に迫ったりと錯乱状態になってしまいます。渦巻き状態の目で、ニヤリと笑うドナルドの表情に、「小さい頃観て怖過ぎた」「完全におかしくなってる」と普段のユーモラスなドナルドとかけ離れたシーンに、衝撃を受けた人が多かったようです。
