MotoGP第17戦日本GPの初日、マルコ・ベッツェッキ(アプリリア)はトップタイムをマーク。FP1で2度転倒しマシンを壊したものの、迅速な修復を果たしてくれたチームスタッフに感謝した。
ベッツェッキとアプリリアは最近調子を上げており、前戦サンマリノGPでもマルク・マルケス(ドゥカティ)を相手にバチバチのバトルを繰り広げた。
ただ日本GPはほろ苦いスタートとなった。FP1でベッツェッキは立て続けに2度転倒してしまい、マシンを壊してしまったのだ。
チームスタッフはなんとかそのうちの1台を、FP1終了直後のスタート練習セッションに参加できるように修理を間に合わせ、ベッツェッキをコースに送り出した。さらに、午後のプラクティスには、新品同様に修理されたマシンが2台並べられていた。
「とてもタフな1日だったよ。最高のスタートだったとは言えないけど、その後は気持ちを切り替えて走ることができた」
ベッツェッキはそう語る。
「スタッフの皆は何も食べずにバイクを修理してくれたんだ。本当に感謝している。特に最初にクラッシュしたバイクはかなり壊れていたからね」
「普通なら夕飯を奢るところだろうけど、これはビールだろうね」
「1度目の転倒はかなりの高速だった。避けられたミスだったよ。スタートからハードにプッシュして、フィーリングも良かったけど少しワイドに膨らんでしまったんだ」
「タイヤは前後ミディアムを履き、かなり快適に感じられていた。でもこのコースはデグラデーションも大きいから、どこで攻めるか、どこでよりコンサバに行くのかを理解するためにも、微調整が必要だろう」
ベッツェッキはFP1ではそうした苦労があったが、プラクティスでは完璧なセッションを過ごし、トップタイムをマーク。予選Q2進出をしっかりと確保した。
「いつもどおりのセッションだったよ。午前中何も起きなかったみたいに落ち着いていたんだ」と、ベッツェッキはプラクティスについて締めくくっていた。

