繰り返す月経が引き起こす“やっかいな疾患”とは
月経とは、子宮内膜が血液と共に剥がれ落ちる現象です。
しかし剥がれた子宮内膜はすべて体外に出るわけではありません。
一部は卵が通る管(卵管)を通ってお腹の中に逆流し、マクロファージや好中球といった捕食細胞が処理しますが、月経を繰り返すうちに“食べ残し”が出てしまうことも。
すると、お腹の中のどこかに子宮内膜が付着し、女性ホルモンの影響で子宮外の場所で内膜が厚くなり、出血が起きる。これが「子宮内膜症」です。
子宮内膜症は強い月経痛やお腹の癒着、不妊の原因にもなる、非常に厄介な疾患。しかも女性にとっては、気づかないうちに進行してしまうこともあります。
子宮内膜症にはどんな治療がある?
第一選択肢として、低用量ピル(OC)の使用です。身長の伸びが止まっていれば高校生でも使用できますが、処方には婦人科医の診察が必要です。
低用量ピルは女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)を含み、排卵を抑制します。そのため避妊効果が高く、副効果として子宮内膜が厚くなりません。
結果、月経が非常に軽くなり、腹痛や頭痛などの症状もほとんど消えます。子宮内膜症に悩む方も、症状の軽減や進行予防が期待できます。月経周期もコントロール可能で、まさに女性の強い味方です。

