
発売から約半年、今も普及が続く「Nintendo Switch 2」は、2026年1月5日時点で値上げの情報はないものの、お得な「マリオカート ワールド セット」は、マイニンテンドーストアでは消滅した
【画像】「えっ、新たな刺客か」「メモリの影響は?」 これが「Switch2」のライバルと目されるゲーム機たちです(3枚)
メモリ高騰の影響をモロに受けた「PC価格」
2025年末、PC向けメモリが異常に高騰し、パソコン価格に異変が生じました。2026年はパソコン以外にもスマホやタブレット、そしてゲーム機にも大きな影響が発生すると思われます。
10月から徐々に価格が上昇したメモリは、11月末から急激に高騰し、わずか3か月にも満たない期間で価格は3倍から4倍に跳ね上がりました。
この緊急事態を受けてSNSでは「パソコンの値段がすごく上がった!」「そもそもメモリが売り切れてる!」など、多くの悲鳴が飛び交っています。あわてて新しいマシンを購入する動きも起こりましたが、受注の急増とメモリ不足のためにオーダーメイドでPCを販売しているメーカーが受注を停止する事態も発生しました。
2026年春に備えてPCを新調しなければいけない企業の調達部門や、来年から大学に通う学生の親にとっては、気が気ではない事態と言えるでしょう。
高騰の理由は、AI需要によりHBMなど高付加価値メモリの需要が高まり、メーカーがPCメモリからそちらに生産ラインを切り替えたことが大きな要因となっています。ラインの切り替えから生産までのサイクルはおよそ3年かかるため、この状況は3年続く可能性が高いと考えられます。もちろん、急激な価格高騰により「狼狽買い」が発生して値段がつり上がったとも考えられるため、価格が落ち着く可能性はありますが、今後3年間は現在のような状況が続くと考えておいた方が良いでしょう。
ゲーム機が受ける影響も「大」 現行価格のうちに購入すべき?
いまのところ大きな影響を受けているのはPCですが、いずれこの状況はメモリを使用している他の家電であるスマートフォンやタブレット、そしてゲーム機にも波及するのは確実と見られます。
2025年11月に日本専用として発売された「PlayStation 5」のディスクレス低価格モデルや、絶好調の「Nintendo Switch2」なども今後、値上がりする可能性があります。おそらくは長期の調達契約を締結している可能性が高いため、すぐに上がるかどうかはわかりませんが、注視が必要です。できるならば2025年の価格設定が続いているうちに購入しておいた方が良いかもしれません。
さらに、2026年に発売予定となっていたSteam用の小型ゲーミングPCである「Steam Machine」も、大きな影響を受ける可能性が出てきました。SteamはPCゲーム用として世界最大級の規模を誇るプラットフォームで、膨大な数のタイトルを比較的安価に入手できるのが特徴です。しかし近年のゲームは高度なグラフィック性能が要求されることも多く、高価なゲーミングPCが推奨されるのがネックとなっていました。
この問題の解決策として大きな期待を集めていた「Steam Machine」は、販売価格が699ドルと予想され、世界のゲーム市場を席巻する可能性を秘めていました。しかしメモリの高騰による影響は避けられず、再度の価格設定が行われると思われます。
本来、人類社会を発展させるはずのAI需要により、人間の仕事や娯楽に大きなマイナスの影響が及んでいるのは皮肉としか言いようがない状況です。再びメモリの価格が低下することを望まずにはいられません。
