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【9分で完売】カシオのサウナ専用「サ時計」が凄すぎる!100℃でも壊れない“異色作”の秘密、爆売れの理由を開発者に直撃

【9分で完売】カシオのサウナ専用「サ時計」が凄すぎる!100℃でも壊れない“異色作”の秘密、爆売れの理由を開発者に直撃

サウナ専用として生まれた時計「SAN-100H」

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「発売からわずか9分で完売」。 そんな伝説を作った腕時計が、カシオから登場しました。 その名も「サ時計」。 Sua(砂)でもService(サービス)でもなく、Sauna(サウナ)のサ。 サウナ専用として生まれたこの時計が、なぜ今爆発的に売れているのか? 人気の背景と、そこに込められた熱すぎる開発ストーリーに迫ります。

画期的なプロジェクトを成功させたのは“サウナ好き”の若き4人だった!

サ時計
左)SAN-100H-7B
右)SAN-100H-1B
各¥16,500(税込)

サ時計
左)SAN-100H-7B
右)SAN-100H-1B
各¥16,500(税込)
ケースサイズ縦40.2×横35.4×厚さ12.9 mm、5気圧防水

サウナでの使用を想定したサ時計「SAN-100H」。2024年12月にクラウドファンディングで開発プロジェクトを公表すると、初期生産分2200本はわずか9分で完売。2025年6月に完成品がクラウドファンディング支援者の手元に届けられると、世のサウナーたちの間で大評判となったのでした。そうした人気を背景に2025年10月から一般販売を開始すると、購入者が殺到。現在も品薄状態が続いています。

左から、ソフト開発担当の百貫将吾さん、外装設計担当の小林義弘さん、実装設計担当でプロジェクトリーダーの山田真司さん、デザイン担当の鈴木千裕さん

左から、ソフト開発担当の百貫将吾さん、外装設計担当の小林義弘さん、実装設計担当でプロジェクトリーダーの山田真司さん、デザイン担当の鈴木千裕さん

カシオといえば先進テクノロジーを積極的に駆使し、いつも画期的な腕時計を提供してきたメーカーですが、それでも今回のような“サウナ特化型”は初の試み。実現したのは、2020年入社の同期だという4名のメンバーでした。

山田「当社には新規事業提案プログラム『IBP(Idea Booster Program)』と呼ばれる、社員が新規事業の創出に挑戦できる仕組みがあるんです。私は時計の実装設計に携わっていて商品開発とは無縁の立場なのですが……ふと『サウナで使える時計があったらいいな』と思いまして。もちろん、私がサウナ好きだったからです」

入社翌年の2021年にIBPの活用を決意。ソフト開発、外装設計、デザインと、商品開発に欠かせない人材をサウナ好きの同期からスカウトし、『TEAMサ』を結成しました。

山田「一般的にサウナに5~12分、水風呂に1~2分、外気浴(休憩)に7分を3セットくらい回すと“ととのう”といわれています。なので経過時間の計測が大切なのですが、通常の時計はサウナのような高温多湿下での動作が保証されていませんので、持ち込むのはちょっとむずかしい。掛け時計があってもサウナ室だけだったりしますし、メガネを外していると針が見えなかったりして。砂時計は細かく計測しにくく……。もちろん、現在時刻も知りたい。だからやっぱり、サウナで使える時計が求められているんじゃないかと思ったんです」

サ時計「SAN-100H」が完成に至るまでの変遷

サ時計「SAN-100H」が完成に至るまでの変遷(公式webサイトより)

当初考えたのは、ロッカーキーに時計本体を一体化させるアイデア。「腕に巻くもの」を一本化するメリットを考えてのことだったそうですが、そうなるとサウナの経営側が対象のBtoB製品となり、販路確保や販売数に懸念が。BtoCに方針転換して最初はデジタルモデルを検討するも、サウナのイメージ的にはアナログのほうがよいのでは?という話に。最終的にはシンプル&コンパクトなデザインにまとめ、さらにサウナや銭湯でおなじみのカールバンドを取り付けて完成に至りました。

山田「壊れるかもしれないけど、サウナにG-SHOCKや“チープカシオ”を持ち込まれる方がいるのは調査で把握していて、サ時計に乗り換えてくれるのか不安はありました。しかしクラファンで成功を収め、一般発売後も大きな反響をいただけてホッとしています」

新素材の採用で懸念だった耐熱耐湿性を確保!

サ時計が全国のサウナーたちから大歓迎を受けたワケとは。山田さんが挙げたのは、次の3つでした。

  1. 優れた耐熱耐湿性
  2. サウナモードの採用
  3. デザイン

まず注目したいのが、「優れた耐熱耐湿性」。このサ時計、設定温度100℃までのサウナで使用できるんです(※腕に着用した状態で15分以内の使用)。

優れた耐熱耐湿性高温下で懸念されるのが、電池の故障です。一般的な時計の保証温度範囲は-10℃~+60℃で、これを超える温度になると電池の性能劣化や液漏れ、発熱、破裂、最悪の場合は発火・爆発する危険性が。そこでサ時計ではカシオで初という特殊な耐熱電池を採用し、高温によるリスクを回避しました。

さらに外装設計担当の小林さんが「苦労した」と話すのが、耐湿性の確保でした。

小林「湿度が高いと本体内に水分が入り込み、画面の曇りや内部の故障を引き起こします。耐湿性の高い素材は金属ですが、サウナで使うと熱くなってやけどしてしまう。それなら熱を溜めにくい樹脂のほうがいいのですが、通常の樹脂の耐湿性は意外と低く、湿気を通してしまうんです」

そこで新しい樹脂素材の開発に着手。ガラス繊維を取り込んだPPS樹脂(ポリフェニレンサルファイド)を、やはりカシオの腕時計として初採用するに至りました。

小林「樹脂自体に吸湿性が極めて少ない元素性、特性を持たせるよう、開発しました。これでサウナでも安心して使えます」

ちなみに素材の耐湿性と時計本体の防水性は、まったく別のお話。今作は5気圧防水で、G-SHOCKほどではありませんが、水風呂にバシャン!と飛び込んでも問題ありません。

配信元: MonoMaxWEB

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