1・4東京ドーム大会でIWGP世界ヘビー級&IWGP GLOBALヘビー級2冠王となった辻陽太が6日、東京・中野坂上の新日本事務所で会見。「歴史を繋げていきたい」とIWGPヘビー級王座の復活を要望し、棚橋弘至社長も承認した。
GLOBAL王者として1・4東京ドーム大会に臨んだ辻はKONOSUKE TAKESHITAとのダブルタイトルマッチに勝利し、IWGP世界ヘビー初戴冠。シングル2冠王となった。翌1・5大田区大会では4代目IWGPヘビー級ベルトを携えて登場。この日の会見にも持参してきた。IWGP世界ヘビー級王座はIWGPヘビーとIWGPインターコンチネンタル両王座が統一され、2021年3月に新設。IWGPヘビーは第73代王者・飯伏幸太を最後に封印されていた。
辻はIWGPヘビー級王座復活を掲げ続けてきたが、IWGP世界ヘビーを手にしたことで、実現へ向けて発言権を得た。この2日間、棚橋社長と話し合いを持ったといい、この日の会見で自らベルト問題に言及。「俺はIWGPヘビー級を復活させたいと本気で思っています。でもIWGP世界ヘビー級、その王者たちにもしっかりリスペクトを払いたいと思います」と前置きし、「IWGPヘビー級の歴代王者の上にIWGP世界ヘビー級王者の名前を繋げる。そうやってしっかりと歴史を繋げていきたい」と自らの考えを示した。
棚橋社長を会見場に呼び込んだ辻は「棚橋社長、昨日おとといも話した通り、俺はこの世界ヘビーを分解して、IWGPヘビーとインターコンチネンタルに戻したい。そしてそしてインターコンチネンタルを封印したいと思います。棚橋社長、会社の答え教えてください」と訴えた。すると棚橋社長は「やはり新日本プロレスの歴史の重みというものを僕も繋げていってほしい。そういう思いがあるから、IWGP世界ヘビーとIWGPヘビーの歴史を繋げて、87代ということにします」と承認。「これでIWGPヘビーとIWGP世界ヘビーの歴史が繋がったので、その先の新しい世界を辻、作ってくれ。覚悟はいい?」と問いかけると、辻は「棚橋さん、そんな覚悟はとっくにできてますよ」と即答してみせた。
これにてIWGPヘビーと世界ヘビーが統合。二つのベルトの歴史が繋がり、辻が第87代王者としてIWGPヘビーが復活することになった。「これからの新日本は俺が中心で、俺が基準だ。これから俺の時代を作っていく。新日本が上がるも下がるも全部俺の責任。そんな覚悟で俺はこれから新日本プロレスのリングに上がっていきたい」と不退転の覚悟を示した辻は「このベルトのためなら命をかけてもいいなと思えるベルト。IWGPヘビーは新日本プロレスの最高の選手を決める戦いとして、コンセプトを守っていきたい」と強調。一方で「いつでもIWGPがメインであるべきとあらためて言いたい」と主張し、「新日本プロレスが開く大会において、IWGPヘビー級のベルトがメインイベントでない時、俺は試合をボイコットしたいと思います」との強硬姿勢も示した。
一方、GLOBAL王座については「日本の中で回してるようなベルトになってる。でも本来、このベルトはIWGPインターコンチネンタルの遺志を継ぐベルトだと思ってます。なので海外で試合を行われる際や他団体から来る、海外から来る外敵のような選手を迎え撃つのに、このベルトを使いたい」とコンセプトを設定した。
また、1・4東京ドーム大会の試合後、ジェイク・リーに襲撃された。これをIWGPヘビーへの挑戦表明と受け取った辻は「ジェイク・リーがなんで挑戦したいのか、ましてやなんでEMPIREに入ったのか。そんな彼の思いや情熱を感じることができて、彼が俺を説得できるのであれば挑戦は受けたい」との意向を示した。
かつて棚橋も巻いたIWGPヘビー級王座が引退と入れ替わるように復活。王者・辻によってこれから新たな歴史が紡がれていく。
【会見の模様】
▼辻「あらためまして東京ドームに来て下さった皆さん、新日本プロレスを応援して下さる皆さん。IWGPヘビー級チャンピオン、そしてGLOBALヘビー級チャンピオン・辻陽太です。皆さんの応援のおかげでチャンピオンになることができました。さっそくベルト問題について話していきたいと思います。今ここに4本のベルトがあります。俺はIWGP世界ヘビーを戦う前からこのベルトが獲ることができたらIWGPヘビー級、インターコンチを分解させてIWGPヘビー級に戻すという話をしていました。実際に俺はIWGPヘビー級を復活させたいと本気で思っています。でもIWGP世界ヘビー級、その王者たちにもしっかりリスペクトを払いたいと思います。なのでIWGPヘビー級の歴代王者の上にIWGP世界ヘビー級王者の名前を繋げる。そうやってしっかりと歴史を繋げていきたいと思います。IWGPインターコンチネンタルに関して。このGLOBALヘビー級のベルトはIWGPインターコンチネンタルと同じ役割を持つベルトだと思います。なので、この二つのベルトの歴史を繋げることも自分は考えました。ただ、この二つのベルトは同じベルトではない。なので、このIWGPインターコンチネンタルに関しては今日で封印したいと思います。昨日、リングに俺はこのIWGPヘビー級のベルトを持っていきました。ただ、これは俺が勝手に持っていっただけです。もちろん1・4で勝った後、そして昨日と、会社と棚橋さんと話はしています。ただ、最終的なOKはもらってないんです。この場で棚橋社長に聞きたいと思います。棚橋社長!」
▼棚橋社長「はい!」
※棚橋社長が会見場へ
▼辻「棚橋社長、昨日おとといも話した通り、俺はこの世界ヘビーを分解して、IWGPヘビーとインターコンチネンタルに戻したい。そしてインターコンチネンタルを封印したいと思います。棚橋社長、会社の答え教えてください」
▼棚橋社長「やはり新日本プロレスの歴史の重みというものを僕も繋げていってほしい。そういう思いがあるから、IWGP世界ヘビーとIWGPヘビーの歴史を繋げて、数えると第何代?」
▼辻「87代です」
▼棚橋社長「87代ということにします。これでIWGPヘビーとIWGP世界ヘビーの歴史が繋がったので、その先の新しい世界を辻、作ってくれ。覚悟はいい?」
▼辻「棚橋さん、そんな覚悟はとっくにできてますよ」
▼棚橋社長「期待してるから盛り上げてな」
▼辻「任せてください。ありがとうございます」
※棚橋社長は退席
▼辻「これからの新日本は俺が中心で、俺が基準だ。これから俺の時代を作っていく。新日本が上がるも下がるも全部俺の責任。そんな覚悟で俺はこれから新日本プロレスのリングに上がっていきたい。正直言うと俺は棚橋さんなき新日本プロレス、少し厳しいんじゃないかなってコメントを今まで残してきた。でもIWGPの輝きを見ていたら、俺はそんなことないというふうに思えた。物事っていうのは変化してる時が一番面白いと思う。棚橋さんなき後、この新日本プロレスがどうなっていくのか。今、この新日本が一番面白い。あらためて自分に問い聞かせたい。覚悟はいいか?」
――世界ヘビーが生まれたのが2021年3月で、辻選手は2018年4月デビューなのでヤングライオン時代に4代目IWGPベルトを見てきたと思うが、当時、統一の流れをどんな気持ちで見ていた?
▼辻「自分はその統一の時に実際にリングサイドにいました。個人的な思いを語らせてもらうと、俺はこのIWGPヘビー級のベルトを目指して新日本に入って、イチからスクワット、腕立てを重ねてきました。なので悲しい気持ちでした。自分が目指すものがなくなってしまった。でも、これが今の新日本の至宝なら、俺は次から追い求めなければいけない。そう自分に言い聞かせてました。でも自分が実際に新日本の先頭に立って戦っていく中で、やはりこれからの新日本プロレスをもっと大きく新しい世界を創っていくためには、この新日本プロレスの歴史を大事にしていかなきゃいけない。そういうふうに感じるようになりました。なので今回、ベルトを復活させました」
――ベルトを巻いて入場したが、手にした今の気持ちは?
▼辻「本当に人間の辻陽太として語らせてもらうなら、このベルトのためなら命をかけてもいいなと思えるベルトです」
――1・4東京ドーム大会での試合順については?
▼辻「正直、あれはやはり棚橋弘至の大会だったし、棚橋弘至がメインでふさわしかったと思います。ただ、俺はいつでもIWGPがメインであるべきとあらためて言いたい。なので、ここでひとつ宣言したいと思います。新日本プロレスが開く大会において、IWGPヘビー級のベルトがメインイベントでない時、俺は試合をボイコットしたいと思います」
――今回IWGPヘビーとGLOBALの2冠王者となり、2冠の扱いが統一という結果に落ち着いたが、今後防衛ロードはどのように行っていきたい?
▼辻「いい質問ですね。自分はそれぞれのベルトのコンセプトを戻したいと思ってます。今はIWGPヘビーもGLOBALも日本国内で、日本の中で回してるようなベルトになってる。でも本来、このベルトはIWGPインターコンチネンタルの意志を継ぐベルトだと思ってます。なので海外で試合を行われる際や他団体から来る、海外から来る外敵のような選手を迎え撃つのに、このベルトを使いたいと思います。そしてこのIWGPヘビーは新日本プロレスの最高の選手を決める戦いとして、コンセプトを守っていきたいと思います」
――ジェイク・リー選手が挑戦を表明したが、もし迎え撃つとすればどちらのベルトがふさわしいと思う?
▼辻「おそらく彼は挑戦表明。あれは彼の挑戦表明だと俺は受け取ってます。東京ドームで俺がマイクした時に襲撃してきて。現段階で俺は彼の挑戦を認めてません。というのもケガで1年以上欠場して、ノコノコ復帰してきて後ろからアタックしただけで挑戦できるベルトであってほしくないからです。でも俺もレスラーとして一番いいところを潰されてるわけですし、そのまま黙ってるわけにいかない。なんなら俺自身もジェイク・リーとやり方は違いますけど、過去に俺はチャンピオンに正面から堂々といって、ジーンブラスターを決めてタイトルマッチやったわけですけど、そんな過去を俺も清算しなきゃいけない。俺はジェイク・リーがなんで挑戦したいのか、ましてやなんでEMPIREに入ったのか。そんな彼の思いや情熱を感じることができて、彼が俺を説得できるのであれば挑戦は受けたいと思います。でも昨日の時点で彼はしゃべる気もないようだし、現状、俺は彼の挑戦を受け止めたいとは思わない。というか認めてないです。で、ベルトどっちで戦うのかという話でしたよね? 彼は最初、今は違いますけどIWGP世界ヘビーの方を俺に投げかけてきたんで、そっちで戦いたいんでしょうね。俺が納得したらこのIWGPヘビーをかけて戦いたい。納得させられたらですけどね」
――大田区のバックステージで無所属とWAR DOGSによる新ユニットのアナウンスがあったが?
▼辻「まず新ユニットの名前は改めてUnbound Co.(アンバウンド・カンパニー)。もともと俺とヒロムちゃんと鷹木さんと永井。無所属っていうのをそろそろ終えてもいいんじゃないかという話が年内にあったんです。やっぱりそれぞれ属してない無所属と言えど、結局ユニットのような形になってしまったので、そろそろあらためてユニットを発足するべきなんじゃないかという話をしました。3人でいろんな話をしていくうちに、WAR DOGSの人もそこに合流したいという話がありました。これでBULLET CLUBという一つの名前が消えることになりますね。でも、それは彼らの判断なので、俺はBULLET CLUBがなくなるどうこうは彼らの判断なので、聞きたいことは彼らに聞いてほしいと思います」
――次期シリーズからその名前で?
▼辻「はい。(ロゴも)今後、徐々に公開していく感じになると思います」
――ユニットのリーダーは辻選手?
▼辻「どう見えますか? それも追々ね。楽しみがあった方がいいですからね。徐々に発表していければと思います」

