<その3:息をのむほどの映像美>
スリリングなストーリー展開もさることながら、本作はとにかく映像が美しい。
エルマーが庭師ということもあり、草花や温室を映し出すシーンが多いのですが、目に映るすべての景色が美しすぎて「癒やし」すら感じるんですよ。人がたくさん死ぬサスペンスなのに。
劇中のシーンだけでなく、オープニング映像も息をのむほどに美麗です。普段ならばスキップしてしまうところですが、せめて第1話だけはオープニングも観てほしい……!!
【結末に「そうきたか」】
1話あたり44分~48分、全8話で構成されている本作。
エルマーが殺し屋稼業に手を染める理由のひとつとして「交通事故」があるのだけれど、もうひとつの理由は「母への想い」。エルマーは感情がないなりに母を愛しているけれど、母の愛はどう考えても歪んでいて、そのすれ違いがなんとも切ないです。
また、本作はスペインの作品なのですが、結末が実にスペインらしいというか。皮肉めいていながらユーモアも感じさせてくれる、アッと驚くエンディングにも注目してみてくださいね。
■今回ご紹介した作品
『ザ・ガーデナー』(英題:The Gardener)
2025年4月11日からNetflixで独占配信中
※カウチポテトとは:ソファや寝椅子でくつろいでポテトチップをかじりながらテレビやビデオを見て過ごすようなライフスタイルのこと。
執筆:田端あんじ
Photo:Niete/Netflix © 2024、 Jaime Olmedo/Netflix © 2024

