
『ウルトラマン』の必殺技「スペシウム光線」の構え (C)円谷プロ
【画像】「えっ、そんな表現なのか」 これが「スペシウム光線」を放つ立体ウルトラマンです(5枚)
残された時間は、あとわずかしかないのだ!
2026年は、「ウルトラシリーズ」60周年の節目です。昔から「ウルトラマン、登場してすぐにスペシウム光線を撃てばいいのに」と、よくツッコまれました。活動時間が3分しかないから瞬殺すれば良いのに、という理屈です。これは、「カラータイマーが点滅してギリギリでスペシウム光線を撃つ」、という印象が強いからでしょう。
では、実際にウルトラマンは、カラータイマーが点滅するより『早く』スペシウム光線を撃っていないのでしょうか? 全39話を改めて確認しました。ウルトラマンには他にも技がありますし、科特隊の武器などで敵を倒したケースもありますが、最大の必殺技である「スペシウム光線」に絞って、データを取りました。
前提として、「スペシウム光線を早く撃つ」の基準は、「カラータイマー点滅より、前か後か」にしました。理由は、これがドラマだからです。いろいろなデータを取る上で、「時間」は重要でした。ウルトラマンの活動時間は最大3分間ですが、あくまでドラマのなかでの3分であって、現実世界の3分とは違います。
TVドラマは、時間経過を短縮する、あるいは同時進行のシーンがあれば長くなるケースもありますので、オンエアの時間をそのまま計るのは無意味……しかし、データとして時間を計る方法がほかにないので、やむなく放送を見ながら時間を計りました。
(以下は、あくまで個人で調べたデータです)
「カラータイマー点滅前」にスペシウム光線を撃った回数は?
「ウルトラマン」が全39話で戦った怪獣・宇宙人は38体です。「カラータイマー点滅前にスペシウム光線を撃った回数」は……「12回」でした。
具体的に、話数と戦った敵、光線発射までの時間を見ていきます。時間は、ウルトラマン登場の、いわゆる「ぐんぐんカット」の後から計測しています(スペシウム光線を「S光線」、カラータイマーを「CT」と表記)。
・#2「バルタン星人」:約1分36秒後にS光線発射。CT点滅せず。
・#8「レッドキング」:約42秒後にS光線発射し岩を砕く。CT点滅せず。
・#10「ジラース」:約42秒後にS光線発射、岩を砕く。約2分30秒後にCT点滅。
・#13「ペスター」:約27秒でS光線発射、ペスターを倒す。その後、ウルトラ水流で消火活動。約1分43秒後にCT点滅。
・#16「バルタン星人(2代目)」:最短となる約5秒後にS光線発射。星人の胸部にあるスペルゲン反射鏡で光線は跳ね返される。約2分35、36秒後に、八つ裂き光輪で半分に裂いた星人に2発のS光線を撃って勝利。CT点滅せず。
・#18「ザラブ星人」:約47秒後、「にせウルトラマン」に化けた星人にS光線を発射して致命傷を負わせる。約2分後CT点滅。2発目のS光線で撃破。
・#21「ケムラー」:約22秒後、S光線を撃つが効かず。約2分16秒後CT点滅。
・#28「ダダ」:約2分30秒後、S光線を発射するもダダを逃がす。同時進行シーンがあるためか、CT点滅が約4分10秒後。ウルトラマンの姿が消えるまで約5分58秒と最長を記録。
・#29「ゴールドン」:約2分22秒後、S光線発射。CT点滅せず。
・#31「ケロニア」:約40秒後、S光線発射も効かず。約1分53秒後にCT点滅。
・#32「ザンボラー」:約1分45秒後、S光線で勝利。CT点滅せず。
・#37「ジェロニモン」:約2分6秒後、ジェロニモンが放つ羽にS光線を発射。約15秒連続は最長記録。
12回の平均時間は、約1分10秒後。CTが最後まで点滅しないことが5回ありました。それを除く、7回でCTが点滅し始める平均時間は約2分32秒後でした。
スペシウム光線を早く撃ったからといって、そして相手を倒したとしても、物語の展開上、ウルトラマンの出演が続くケースがほとんどでした。敵を倒して、すぐに飛び去るケースは「ザンボラー」だけで、この時は約2分2秒で終わりました。やはり、瞬殺して即「お役御免」というわけにはいきません。

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