今季開幕前、ボストン・セルティックスの評価は「我慢のシーズン」、「うまくいけばプレーオフに進めるかもしれない」という程度のものだった。
無理もない。昨季まで4年連続でオールNBA1stチームに選出されていたエースのジェイソン・テイタムがアキレス腱断裂で長期離脱を余儀なくされ、オフにはサラリー削減のため2024年優勝メンバー(ドリュー・ホリデー、クリスタプス・ポルジンギス、アル・ホーフォード、ルーク・コーネット)を次々放出。
代わりの補強も目立ったものはなく、実際に開幕3連敗スタートと厳しい船出となった。
しかしシーズンが折り返し地点に迫ろうとしている現地1月5日現在、セルティックスは23勝12敗(勝率65.7%)でイースタン・カンファレンス2位に立っている。
27勝9敗(勝率75.0%)で首位のデトロイト・ピストンズとはまだ3.5ゲーム差があるが、平均得失点差+7.3はカンファレンス1位、12月以降の勝率(80.0%/12勝3敗)はリーグ1位と、驚異的な快進撃を見せている。
リーグ内での注目度も日増しに高まっており、チームを牽引するジェイレン・ブラウンはMVP候補にも浮上。レジェンドのアイザイア・トーマス(元ピストンズ)は、出演した『NBC』の番組で次のように語っていた。
「我々はブラウンについてMVP候補として議論する必要がある。ボストンが今の位置にいるとは、誰も予想していなかった。もしデッドラインまでに適切なトレードを成立させられれば、イーストを制する可能性もあるだろう」
ブラウンはここまで、リーグ6位の平均29.6点に6.3リバウンド、4.9アシストを記録。得点とアシストはキャリア10年目で最多のペースで、フィールドゴール成功率も50.1%と初めて5割を超えている。
また、頼れるベテランの活躍もさることながら、限られた戦力でチームを上位に導く37歳のジョー・マズーラHC(ヘッドコーチ)の手腕も評価されて然るべきだろう。
テイタムが完全復活する来季こそが勝負と思われていたなか、“東の台風の目”となっているセルティックス。トーマスの言うように、今後の補強次第では1年前倒しでのファイナル返り咲きも夢ではないかもしれない。
構成●ダンクシュート編集部
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