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マイナス2度の極寒のなかタフにプレー。QPR斉藤光毅は森保Jでの“悔しさ”を糧にもがき続ける「結果を残せば世界が変わる」【現地発】

マイナス2度の極寒のなかタフにプレー。QPR斉藤光毅は森保Jでの“悔しさ”を糧にもがき続ける「結果を残せば世界が変わる」【現地発】


 MF斉藤光毅の所属するQPRは1月4日、チャンピオンシップ(イングランド2部)第26節のシェフィールド・ウェンズデー戦を3-0で完勝した。4-4-2の左MFで先発した斉藤はフル出場。先制点の場面でゴールに繋がるパスワークに絡むなど、攻守両方で精力的にプレーした。

 このシェフィールド・W戦で、QPRのハードスケジュールは一段落した。

 年末年始の過密日程は、イングランドサッカー界の伝統である。プレミアリーグこそ、近年は試合日程がやや緩和されつつあるが、2部のチャンピオンシップのスケジュールは、まったくと言っていいほど変わっていない。

 斉藤の所属するQPRの場合は、12月26日のポーツマス戦から中2日でなんと4試合をこなした。10日間で4試合という超ハードな日程である。当然、大晦日や正月を楽しむ余裕などなかった。

12/26 ポーツマス 1-1 QPR
12/29 WBA 2-1 QPR
1/1 QPR 1-2 ノーリッジ
1/4 QPR 3-0 シェフィールド・W

 実際、過密日程の最終日にあたるシェフィールド・W戦で、故障者が続出した。マイナス2度という極寒のなか、試合前のウォームアップでDFリアム・モリソンが負傷。その後もFWルマーン・バレルが21分、ハーフタイムにMFクワメ・ポクが負傷交代し、47分にもMFジョナサン・バランが怪我でピッチを去った。

 合計4名が負傷し、試合前に急遽出場の決まったDFスティーブ・クックも後半に治療を受けるなど、まさに満身創痍での試合となった。斉藤についても激しい接触プレーが何度かあり、筆者もそのたびに不安になったが、前後半のアディショナルタイムを含めて合計113分の激闘を戦い抜いた。
 
 一方で、QPRは4試合ぶりの勝利を挙げた。怪我を抱えることなくプレーした斉藤は、安堵の表情を浮かべた。

「本当に勝てない状況が続いていて、チームの状態もあまり良くなかった。流れを良くしなければと思っていたし、自分自身もあまり良いプレーが続いてなかったので、しっかり自分のプレーを出したいと思ってました。

 でも、やっぱり身体がきつかった。みんなも動けていなかったので、そのなかでどうアダプトしていくかが大事と思ってました。

 こういう流れの時は、選手の自信もなくなり、ボールを欲しがらない状態が続いてしまうもの。実際、そういう状況が続いていたので、自分からちょっとでも変えようと思ってました。自分だけでも自信満々でやろうと。ボールをどんどん受け、周りから何と言われようが構わない、という気持ちでやりました」

 斉藤の考えは、自軍のリードで迎えた後半のプレーから見て取れた。選手の疲労が蓄積しているなか、チームはシンプルに縦への攻撃色を強めていた。なかなかボールが左サイドに入らない状況が続くと、斉藤は頻繁に中央に動いてパスワークに絡んだ。時には逆の右サイドまで流れ、ドリブルからクロスボールを入れるなど積極的に駆け回った。

「もちろん立ち位置は大事ですが、自分がボールを受けられる感覚というか、そういうのを大事にしたい。試合の中で、どう調整していくかが大事になる。自分がボールを受けられるなら、もう右サイドまで行ってもいいだろうし。逆に左サイドで待っていた方がいいのなら、そこで待ってる。そういう嗅覚を、もっと上げられたら」
 
 振り返ると、2025年は斉藤にとって大きな節目となった。まず夏にQPRへの完全移籍が決まった。そして10月には強化試合のパラグアイ戦で日本代表デビューを飾った。66分から左ウイングバックとして途中出場し、ドリブルで積極的に仕掛けた。しかし相手にブロックされるシーンが多く、思うようなプレーができなかった。約2か月が経過した今も、斉藤の心には「悔しさ」があるという。

「自分のメンタリティとプレーに関して、いつもと違う自分がそこにいました。そういう意味で、すごく悔しかった。自分の力を出すべきところで出せなかった。すごく悔しいです。A代表は、自分が目ざしていた場所だったので、より悔しさを感じました。

 ただ仕掛けのチャレンジができたのは、本当にポジティブなことだと思ってます。それがなかったら、こういう感情も生まれないので。この気持ちを、成長につなげていくことが大事。本当に考えながら、もがき続けて、最終的に良かったと思えるようにしたい」

 では斉藤から見た日本代表は、どんなチームだったのか。ほぼ海外組で編成される今の代表について「タフさと上手さ、強さ」を兼ね備えるチームと表現した。

「みんな技術と強さがあって、走れる選手たち。自分もチャンピオンシップでやっているので、そこのタフさは負けてないと思っていますが、過密日程の中で、みんなのタフさが凄かった。

 そのなかで、強度と上手さ、考え方をしっかりアダプトできるようにしたい。自分自身ももっと勉強して、代表でも自分の感覚を出せるようにやっていきたいです」
 
 2026年はW杯イヤーである。24年にパリ五輪で「10番」を背負った斉藤は「ワールドカップもあるし、代表にも選ばれたい」とW杯出場を次の目標として捉える。W杯の組合せ結果を見て、「たぶん、どこと当たっても難しいと思うけど、オランダとチュニジアはやはり難しい。でもたぶん向こうからしたら日本が一番難しいはず」と感じたという。

 ただ今は、目の前の試合に集中することが大事と力を込めた。

「(W杯について)自分が選ばれなければ、こんなことも言ってられない。しっかりクラブで結果を残して、代表に選ばれて。そこから結果を残せば、ほんと世界が変わると思う。そこは狙っていきたいです。一つひとつの練習、一つひとつのリカバリーが大事になってくる。向上心を忘れずにやっていきたい」

取材・文●田嶋コウスケ

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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