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2000年の歴史を楽しむ! 早朝4時の大行列からいただく朔日粥や江戸時代の「再現飯」まで、伊勢「朔日参り」体験レポート

2000年の歴史を楽しむ! 早朝4時の大行列からいただく朔日粥や江戸時代の「再現飯」まで、伊勢「朔日参り」体験レポート

早朝4時には大行列!? おかげ横丁で「朔日餅」と「朔日粥」をいただく

最大のハイライトは、まだ薄暗い早朝4時の「おかげ横丁」にありました。新しい月の平穏を祈願するため、この時間から多くの人々で活気が満ち溢れていました。

冷えた体を温めてくれるのが、「とうふや」で提供される早朝限定の「朔日粥」です。旬の食材をふんだんに使い、2月から12月まで月替わりで提供されます。

今回は、山形県産の「つや姫」を使用した「かぶら雑炊」をいただきました。優しい塩気が、早朝の参拝で研ぎ澄まされた五感に深く響きます。さらに添えられた自家製「むらさき芋豆腐」は、芋のほのかな甘みとなめらかな舌触りが印象的でした。

伊勢の旅で欠かせないのが、赤福の「朔日餅」です。2月から12月の毎月1日にしか販売されないこの餅は、無事に過ごせたひと月に感謝する心意気を形にしたものです。今回は商売繁盛と開運招福を祈願した縁起の良い「ゑびす餅」をいただきました。黒糖の力強い甘みと柚子の爽やかな香りが、早朝の参拝後の気分をさらに引き立ててくれました。

江戸時代の食事を再現! 伊勢の「御師料理」とは

伊勢参りの歴史は約2000年前から始まり、特に江戸時代に「おかげ参り」として庶民の間で大ブームとなり全国的に広まりました。全国から押し寄せる参拝客の案内や宿泊、食事の手配を一手に引き受けていたのが「御師(おんし)」と呼ばれる人々でした。

彼らは単なる宿屋の主人ではなく、旅のすべてをコーディネートする現代のコンシェルジュのような存在です。かつて800軒もあった御師邸ですが、現在は「丸岡宗大夫邸」の1軒のみが当時の面影を残しています。

そんな御師たちが、長旅を経て伊勢にたどり着いた人々をもてなしたのが「御師料理」です。この伝統の味を今に伝える「料理旅館おく文」では、1719年(享保4年)の献立を古文書から再現した料理を味わえます。 神様への食べ物である「神饌(しんせん)」にちなみ、サメを干した「さめのたれ」や、貴重な「鮑(あわび)」などが並びます。

驚くのは、5つのお膳のすべてに吸い物がつくという贅沢な構成です。当時の人々は長い時間をかけ、一つひとつのお膳をゆっくりと楽しんだそうです。

調味料は塩、味噌、たまりが主で、現代の料理と比べると本来は塩辛いものですが、食べやすく調整されています。一膳ごとに江戸時代の旅人を大切にした「おもてなしの心」が凝縮されており、歴史を肌で感じるひとときとなりました。

2000年の歴史に触れる伊勢の旅。みなさんも訪れてみてはいかがでしょうか。

配信元: ガジェット通信

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