今季のオクラホマシティ・サンダーは、ここまでホームで17勝1敗と圧倒的な強さを誇り、シャーロット・ホーネッツを迎えた現地1月5日の試合も、会場のファンはブローアウト勝ちを期待していた。
しかし、第2クォーターに17-34と突き放され、前半で50-67とイースタン・カンファレンス下位に沈む相手に大量リードを奪われる予想外の展開に。
後半に入っても流れを変えることができず、ホームで最大30点差をつけられ、97-124と大敗。今季2度目の連敗を喫するとともに、イーストのチーム相手の連勝は24でストップした。
2連戦の2日目だったこの日はビッグマンのアイザイア・ハーテンスタインとジェイリン・ウィリアムズをケガで欠いた影響もあり、リバウンドで32―53、ペイントエリアの得点も13-23と劣勢を強いられた。
昨季のサンダーは2008年にシアトル(当時のチーム名はスーパーソニックス)からオクラホマシティへ移転後、初めて頂点に立った。優勝候補の最右翼として迎えた今季は開幕25試合で24勝のロケットスタートを切ったが、その後の12試合は6勝6敗と失速している。
試合後、マーク・ダグノーHC(ヘッドコーチ)は昨季の優勝で相手チームの眼の色が変わったと語っていた。
「チャンピオンになり、さらに今季のような好スタートを切れば、それに伴うプレッシャーはついてくる。ただ、それは成長するための特別な機会でもある。我々は“対戦相手が本気で向かってくる存在”であるという競争上の特権を持っているんだ」
指揮官は続ける。
「試練とは、チームを限界まで挑戦させるものだ。それを乗り越えれば、さらなる成長と強さへとつながる。もし乗り越えられなければ、そこから学ばなければならない。だからこそ、我々はこうした試合から教訓を得る必要がある」
NBAのレギュラーシーズンは約半年間に及ぶ長丁場で、どのチームにとっても浮き沈みは付き物だ。今季初の試練の時を迎えたサンダーだが、依然として30勝7敗(勝率81.1%)でウエスタン・カンファレンスならびにリーグトップに立っている。
そのため、エースのシェイ・ギルジャス・アレキサンダー(SGA)は現在の状況に過剰に反応することはなかった。
「シーズンはまだたくさん試合が残っている。大勝もあれば、大敗もある。悪い夜もあれば、最高の夜もある。だけど、いずれにせよ、次の日にはもっと良くなるように努力しないといけない。そうすることで“レジリエンス(回復力)”を身につけられる。難しいことだけど、強いチームはそれをやり続ける。僕たちも、そういうチームになろうとしているんだ」
2月のオールスターブレイクを終えると、ポストシーズンに向けた順位争いが一層激しさを増していく。連覇を狙う王者は、シーズン中盤に訪れたスランプをポジティブに捉え、再びギアを上げていくことだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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