メジャーリーグはレギュラーシーズンがクライマックスを迎える中、華やかな個人記録の話題でも球界全体を沸かせている。
ア・リーグMVPレースを演じるニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジとシアトル・マリナーズのカル・ローリーは、互いにシーズンの最終盤で節目となる本塁打記録を打ち立てた。ジャッジは2年連続自身4度目となるシーズン50本塁打を達成。ローリーはついに60本の大台まで数字を伸ばした。
興味深いことに、ジャッジの50本目、ローリーの60本目は同日(現地時間9月24日)に成し遂げられており、当然の様に米国内メディアにより2人の記録が大きく報じられた。スポーツサイト『Sports Illustrated』でも9月25日、両スラッガーの本塁打記録についての特集記事を掲載している。
「2人は今週、ともに歴史的な本塁打を放ち、その評価をさらに高めた」
ジャッジ、ローリーのパフォーマンスをそう称えた同メディアは、ジャッジがヤンキー・スタジアムでのシカゴ・ホワイトソックス戦でマークした50・51号に言及。「ジャッジはシーズン50本塁打以上を4度達成した史上4人目の選手となった。2017年に52本を放ち、2022年にはア・リーグ記録となる62本、昨季も58本を記録した」と綴っている。
さらにこの2本塁打により、ジャッジのキャリア通算46度目の1試合複数本塁打であるとして、「ミッキー・マントルに並んでチーム歴代2位の記録。ヤンキースでこれを上回るのは68度達成のベーブ・ルースのみ」と説明。
一方のローリーは本拠地でのコロラド・ロッキーズとのゲームで、やはり2本塁打を放ち60本に到達。同メディアは、「シーズン60本以上を記録したMLB史上7人目の選手となった。さらに、ジャッジが持つア・リーグ記録62本に迫る位置につけている」などと偉業を評している。
加えて、ローリーの複数本塁打試合数が今季11試合目であり、シーズンでのMLBタイ記録であると同メディアは指摘。「これはジャッジ、サミー・ソーサ、そして殿堂入り選手ハンク・グリーンバーグと肩を並べるものだ」と論じている。
トピックでは、「通常のシーズンであればジャッジは2年連続、通算3度目のア・リーグMVPをほぼ手中に収めているはずだった。しかし、その座を脅かす存在がローリーだ」などとも綴られている。タイトルレースの行方とともに、ポストシーズンにも出場する両者のバッティングも引き続き、ファンにとって大きな見どころとなりそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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