店名の由来は「響きがいいから」とは、いかにも若者らしい理由だ。
万博の客でにぎわう新大阪駅から、地下鉄でひと駅の肥後橋駅一帯は、ビルが立ち並ぶオフィス街。
昼はスーツ姿のサラリーマンばかりだが、夜になるとばったりと人波が途絶える。
そんな場所にふらっと入りたくなる酒場があった。昨年オープンした『酒場ビリー』は、すでに地元に根差した店の風格がある。
くせの強い焼酎『赤兎馬』(450円)。フルーティーだがガツンとしたうまさがある。こちらはロックでいきたい。
30代半ばの店主はやんちゃな見た目だが、ニカッとした笑顔が印象的である。
「あまり酒飲めないんです」と笑うが、つまみはどれも酒飲み泣かせのパンチの効いた味付け。なかなかのやり手と見た。
豚バラ軟骨を圧力鍋で煮込んだトロトロ塩ソーキ(780円)。シンプルな塩味の中に豚のうまみが詰まっている。
自慢のハンバーグはシンプルなオニオンソース。これがビールとよく合う。
手ごねハンバーグ(980円)には1時間30分煮詰めたタマネギのソースがたっぷり。オリジナルデザインのグラスで提供される生ビール(550円)と。
オススメはじっくり煮込んだ塩ソーキ。ちょびちょび食べながら焼酎ロックで流し込む。
残ったスープをずずっと飲み干しながら、これをごはんにかけたらうまいだろうと思った。
いぶりがっことベーコンのポテサラ(550円)は、肉たっぷりでこれだけで満足できる。
頼んだ品はどれもうまく、19時までのハッピアワーならドリンクが300円だから財布にも優しい。
オフィス街にもいい店はある。諦めの悪い酒飲みに、酒場の神様がほほ笑んだ夜だった。
『酒場ビリー』
大阪市西区江戸堀1-20-16
06-6485-7236
営業時間:11時30分~14時、17時30分~23時(昼はランチ営業。土曜は夜のみ16時~24時)
休み=日曜、祝日(不定休あり)
撮影・文/キンマサタカ
週刊実話2025年7月10日号より
※情報は取材当時のものです
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男がほれる酒と肴「ホの字酒場」】アーカイブ