(写真は記事内容を表現したイメージ。画像生成AI「Gemini」を利用して作成)12月30日、31日に東京ビッグサイト(東京・有明)で開催された国内最大の同人誌即売会「コミックマーケット107」。世界各国から多くの人が集まる中、現場を取材する記者たちが覚えた“違和感”があった。
■約30万人が来訪した今回のコミケ2日間に約30万人ものオタクを集めた今回のコミックマーケット。ビッグサイト内の各ホールには同人作品を頒布するサークルが並び、会場内には1.3万人ものコスプレイヤーが登場。ファン同士で交流を楽しんだ。
参加者の大半は日本人だが、外国人も年々増加中で、開催2日間には75の国と地域の人々が参加したとコミックマーケット準備会は発表している。
関連記事:【コミケ】コスプレ会場に生じた明らかな「異変」、引き返すか悩む参加者が続出し…
■消えた「中国人コスプレイヤー」TV、雑誌、webメディアの記者たちの多くは、コスプレイヤーが集まる「コスプレ広場」を取材する。筆者も過去所属媒体を含めると約15年間現場にお邪魔しており、現場で会う記者陣はみな顔馴染みだ。
今回取材を続ける中で、彼らはとある「違和感」を明かしていた。それが中国人コスプレイヤーの姿。
海外のサブカルイベントを広く取材している記者のA氏は「気付きましたか? 今回、中国人コスプレイヤーがめちゃくちゃ減っているんですよ。毎回、コミケでは日本でのPRのため、中国の人気レイヤーが集団でやってきて撮影対応を行う。でも今回は彼女たちの姿がないんです」と話す。
関連記事:【実録】コミケ灼熱問題、衝撃ビジュアルの“アレ”が苦痛を解消してくれた
■各国のコスプレイヤーが増える中…中国から“遠征”してくるコスプレイヤーたちは、みな現地SNSで数十万、数百万のファンを抱えている。数人のグループで来訪するケースがここ数年は顕著であり、お付きのマネージャー兼カメラマンを数人引き連れて会場入りするのが特徴だった。
「台湾や韓国、ベトナムなど東南アジア、そしてヨーロッパのコスプレイヤーが年々増えてきてますが、中国のレイヤー数だけはズバ抜けていた印象。『日本のコミックマーケットを体験してみたい』という思いもあると思いますが、やはり狙いは日本人ファンを増やすためでしょう」とA氏は続ける。
ゲーム企業のブースに公式コスプレイヤー、コンパニオンとして登場するケースは一部であったようだが、プライベートで来るコスプレイヤーは激減していたという。
関連記事:コミケ会場で「最も気温を気にしていた」人物 記者の質問に“まさか”の回答
■「渡航自粛のせい」アニメ媒体記者のB氏も「数日間日本に滞在して、コミックマーケット終了後、自主撮影会などを日本で開催して荒稼ぎする中国コスプレイヤーも一時期はいましたよ。中国語を話せる日本人カメラマンが裏で仕切っていたりします。今回、彼女たちがいなかったのはやっぱり渡航自粛のせいでしょう」と話す。
周知の通り2025年11月、中国政府は中国国民に対して日本への渡航自粛要請を行なっている。政治の世界の話が、まさかこのオタク業界まで…というのは時代を映しているようにも思える。とはいえ、今回のコスプレ広場は例年より人が多くほぼ撮影も難しい環境だったが…。
関連記事:【コミケ】人々の縁をつなぎ合わせる「不思議な力」持つコスプレ、発想力が天才的だった…
■著者プロフィールキモカメコ佐藤(@peyangtaneda)。1982年東京都生まれ、sirabee編集部記者。
政治・経済系出版社、『1UP情報局』『ねとらぼ』編集部などを経て現職。ブレイキングダウンをはじめとする各格闘技団体やプロレス、プロ野球のほか、コスプレ、メイド、秋葉原文化も取材してきたオタク記者。コミックマーケットは30年連続で参加中。
(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤)