ヒューストン・アストロズと契約した今井達也の背番号が「45」に決まった。米メディアによっては岡本和真、村上宗隆よりも高い順位にランク付けされた投手である。1月5日(現地時間)の入団会見には米スポーツメディアが集結し、
「取材者の人数は、エドウィン・ディアスのドジャース入団会見と同じくらいだった」(現地記者)
期待が大きい分、辛口な報道もあった。今井は2026年シーズンで最も「重圧」を抱える日本人プレーヤーになりそうだ。
「代理人のスコット・ボラス氏が昨年11月のゼネラルマネージャー会議で『ヤマモト(山本由伸)が日本球界で成し得たこととほぼ同じ経歴の投手』と語っていました。今井は国際試合での登板数が少なかったので、その言葉を鵜呑みにしてしまった記者がいましたね」(前出・現地記者)
今井の契約は3年最大6300万ドル(約99億円)。米FA市場での交渉が解禁される前、6年総額1億3500万ドル(約206億5500万円)という大型契約の予想記事が出たことには、ボラス発言も影響していたようだ。
クライアントにとって有利な条件を引き出すのが代理人の仕事ゆえ、ボラス氏を責めることはできないが、今井が選んだ「背番号45」が、さらに重圧を高めてしまった。
今井は45番を選んだ理由として、ヤンキースのゲリット・コール、フィリーズのザック・ウィーラーがその番号をつけて活躍していたことを引き合いに出している。
現地メディアの話を総合すると、フィリーズも今井の獲得交渉に臨んでいたようだ。そのため、フィリーズの本拠地であるフィラデルフィアの媒体「FANSIDED PHILLIES TBOH」は「ウチのエースの名前を出されても…」と批判的な記事を掲載している。ドジャースを応援する「Dodgers Way」も「本来の投球が見られるまで猶予を与えて」と、やや厳しめだった。
フィリーズ、ドジャースともに、アストロズとは所属リーグが異なる。獲得交渉に臨んだフィリーズはともかく、ドジャース専門メディアまでが今井に噛み付いているのはなぜか。比較対象に山本を出されたからだろうか。
今井は日本のテレビ番組に出演した際に「ドジャースを倒す側に(いきたい)」と語っているが、
「GM会議後に『今井とはどんな投手なんだ?』と興味を持たれていたので、その発言が一人歩きしてしまいました」(メジャーリーグ関係者)
大型契約が予想されていたころ、その通りであれば、譲渡金は30億円以上と計算されていた。しかし、実際は半分ほどの997万5000ドル(約15億6000万円)に。代理人の売り込みが度を過ぎてしまった感は否めない。
(飯山満/スポーツライター)

