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30代女性がお正月に“老い”を実感する理由。若さの代わりに何を得た?

30代女性がお正月に“老い”を実感する理由。若さの代わりに何を得た?

老いを感じるのはちゃんと生きてきた証拠


初売りも行かなくなってきた(写真:iStock)

 沙織は最後に、こう言った。

「老いってさ、急に来るんじゃなくて、正月にまとめて来る気がする」

 確かにそうだ。正月三が日は、年に一度の“現実確認タイム”。

 でもそれを笑い話にできるうちは、たぶんまだ、大丈夫だ。老いを感じる正月も、悪くない。ちゃんと生きてきた証拠なのだから。

 そして沙織は、こんなことも言っていた。

「若い頃はさ、正月って“何かしなきゃ”って思ってたんだよね。初売り行かなきゃとか、友達に会わなきゃとか。でも今は、何もしないで終わっても、まあいいかって思える」

立ち止まれる自分を誇ろう


自分をごまかさなくていい(写真:iStock)

 それを聞いて、私は少し安心した。老いを感じるということは、同時に“無理をしなくなった”ということでもある。

 正月三が日に感じる体の重さも、気力のなさも、もう自分を誤魔化さなくていいというサインなのかもしれない。

 若さを失った代わりに、自分のペースを知った。それだけの話だ。

 正月に老いを感じる私たちは、たぶん今、ちょうどいいところにいるのだと思う。

 無理に若ぶらなくても、立ち止まれる今の自分を、少し誇っていい気がした。

(おがわん/ライター)

配信元: コクハク

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