哀愁がいきすぎて笑えない!?
――コントでは、どんなネタを見せたいですか?
青山 僕らの新ネタって、お客さんがオチで「えー?」ってなってくれたら成功なんですよ。最後、和田が可哀そうになって、「えっ、本当にこれで終わるの?」となってくれたら、それだけお客さんは感情移入してるってことじゃないですか。そういうネタができたらいいなって。

――コントの魅力は「感情移入できること」なんですね。
青山 僕ら、YouTubeでいろいろなネタを上げてるんですけど、100万再生を超えている『ほっといてくれよ』っていうネタがあるんです。そのコメント欄を見たら、「笑えない」とか「青山こわっ」「胸が苦しくなる」みたいな。もちろん「面白い」って意見もあるんですけど、それを見たら、これはこれでいいなと思って。
和田 あのネタは、胸が苦しくなります。めっちゃ好きです。あのネタ。
青山 全員が感情移入してくれてるんですよ。和田がポップなキャラを演じてるから笑えてるだけで、哀愁があって。
岸 あのネタに関しては、本当に悪者がいないんですよ。陥れようという人がいなくて、みんなそれぞれの立場でいるだけなのに、それがどんどん和田に対しては悪循環になっていく。ドラマ性もあるかもしれないです。
青山 今回も、そういう反応があるネタをできたらいい。今回は哀愁がいきすぎて、笑えないネタもあるかもしれない。
――それだけお客さんを引き込むネタを用意するんですね。
青山 いや、本当にそれですね。
――単独ライブへのモチベーションを教えてください。
和田 モチベーションは、とにかくいいネタが増えたらという感覚ですね。それを寄席や、ほかのライブでできるんで。今回もいいネタが増えてほしい。

岸 僕も、新ネタはめっちゃ楽しみです。
青山 単独は新ネタを作る意味もありますけど、自分らが1年間、何をやってきたかの発表の場というか。「いまのネルソンズはこんな状態ですよ」って見せるのが、単独だと思っていて。だから、すべてのものを去年よりも成長させていきたい。自分の芸歴とともに、よりいいものを見せられたらと思います。
和田「17年間、追い風は1回もない!」
――純粋なファンが来てくれるのも、ほかのライブとの違いですよね。
青山 いや、純粋な人は来ないんじゃないですか? 純粋なファンの人がいたら、もっとチケットが売れてるはずなんで。
一同 (笑)
青山 「やってるから行ってみよう」という人たちなんで、逆にけっこう厳しめですよ、単独はいっつも。
岸 けっこう、カラいですね。
――純粋なファンは、なぜ来ないんですか?
青山 いないんですよ。
和田 いないです。
――そんなことないですよ(笑)。
青山 いや、ネルソンズファンっていないんで!(笑) 「ネルソンズを見たい」と思ってくれる人はいますけど、「ネルソンズがいちばんです」っていう人は基本いないんで。
岸 「さあ、どんなもんですか?」って。

青山 僕らの単独って、「うわー、ネルソンズ見られたー!」っていうお客さんじゃない。「さあネルソンズ、はいはい。まあ見てみましょうか」っていうお客さんなんで。だから緩いことはできないですよ。
岸 スベるときは、スベりますからね。登場して「ワー、キャー」みたいなのは味わったことないんで。単独ライブって、ふつうは「待ってました感」があるはずなんですけどね。
和田 17年間やってきて、追い風みたいなのは1回もないです。
青山 「来てください」って感じで、ずっともう常に頭を下げて。
岸 「本当すいません」って。
和田 だからウケたら、本当にウケたんだなと思います。