確かめなければならないこと
数日後、私は思い切った行動に出ました。隣人の旦那さんに連絡を取ったのです。住人用の連絡グループで見かけた名前を頼りに、思い切ってメッセージを送りました。
「突然すみません。少しお話ししたいことがあるのですが」
返ってきた言葉に、私は息を呑みました。
「実は私も、妻の様子がおかしいと思っていたんです」
旦那さんによると、最近奥さんの帰宅時間が不規則になり、スマートフォンを隠すようになったとのこと。お互いの不安が重なり、私たちは直接確かめることにしました。
そして...
その日、私は合鍵を使って彼の部屋に向かいました。隣人の旦那さんと一緒に扉を開けた先には、信じたくない光景が広がっていました。
玄関の近くで抱き合う彼と、隣人の奥さん。二人は驚いた顔でこちらを見つめています。彼は何か言おうとしましたが、私はそれを遮りました。もう何も聞きたくなかったのです。
「引っ越したかった理由、やっとわかったよ」
それだけ言って、私は部屋を出ました。涙は不思議と出ませんでした。ただ、心のどこかで覚悟していたのかもしれません。
あれから少し時間が経ちました。傷は簡単には癒えません。でも、真実から目を背けなかった自分を、今は少しだけ誇りに思えます。信頼できる人を見極める目を持って、私はまた歩き出そうと思います。自分の人生を、自分の足で。
(20代女性・飲食業)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
