歴史の息吹と季節の移ろいを感じるアートインスタレーション
アートインスタレーションでは、梅苑を舞台にした《光と花の庭》と、茶室を舞台にした《残照》という2つの作品が展開されます。
蜷川実花さんはこれまで、花や植物、自然の風景を被写体・モチーフとした作品を数多く手がけ、その生命力や命の儚さを表現してきました。今回、数々の大型美術館などで近年話題のアートインスタレーションを手がけてきた蜷川実花 with EiMとして初めて、生息している命ある植物とアートを融合させたインスタレーションに挑戦。季節によって違う顔を持つ梅苑の風景と、自然光の中で変化し続ける作品が溶け合い、作品そのものが呼吸するような“生きた体験”を届けます。
雪月花の三庭苑・梅苑「花の庭」《光と花の庭》
梅苑《光と花の庭》イメージ
《光と花の庭》は、梅苑の木々に吊り下げられた1,000本以上のクリスタルが、季節と光の変化とともに異なる表情を見せる屋外アートインスタレーション。梅の枯木から満開、そして新緑という大きな時間軸と、その日その瞬間の光の変化といった小さな時間軸により、訪れるたびに異なる体験ができます。
御土居 梅交軒《残照》
梅交軒《残照》イメージ
《残照》は、咲き誇る花々と、落ち、萎れ、種へと変わっていく花々という、対照的な二つの表情を茶室の内部に共存させることで、いのちの循環に潜む静かな輝きを見出すための空間アートインスタレーションです。光の入り方、滞在時間、視点の変化によって、花々の異なる表情を体験できます。
日本初! 数百年の歴史空間で実現するイマーシブ公演
イマーシブ公演《花宵の大茶会》では、蜷川実花 with EiMが手がける作品の中で、世界的に活躍するダンスカンパニー「DAZZLE」によるパフォーマンスが繰り広げられます。本作は、クリエイティブチームEiM が舞台美術を手がけるだけではなく、宮田裕章さんがコンセプトメイキング、蜷川実花さんと共に脚本からDAZZLEと開発。さらに、演劇のために作られた舞台ではなく、歴史そのものが息づく北野天満宮という特別な空間で上演することで、従来の演劇とも展覧会とも異なる、ここでしか出会えない新しい体験に出会えます。
風月殿 内装 イメージ
公演はセリフがないノンバーバルの形式。舞台となる北野天満宮にゆかりある登場人物らが時を超えて集い、400年前、豊臣秀吉によって開かれた伝説の茶会の“幻の2日目”として始まります。蜷川実花 with EiMが手がける登場人物を象徴した様々な部屋で、縦横無尽にパフォーマンスを繰り広げることで、物語は進んでいきます。
“イマーシブ公演”とは、観客が客席に座るのではなく、演者と同じ空間に入り込み、物語の登場人物として体験する演劇のこと。物語の空間には決まった客席やステージがなく、空間全体が舞台です。そのため、作品を“観る側”ではなく、“物語の登場人物として参加する側”として、歴史空間で繰り広げられるストーリーに没入することができます。

