能天気なメッセージに涙が

「会おう」と言われたら…(写真:iStock)
彼から新年のメッセージが届いたのは、1月3日だった。
――あけましておめでとう。冬の京都は寒いけど、風情があっていいね。
「読んだ瞬間、はあ? って呆れました。12月29日~1月3日まで、私がどれだけ気を病んで、どれだけ待っていたか、想像もしない。その能天気さに腹が立って、すぐに消しました」
スマホを伏せたとたん、嗚咽とともに涙があふれでた。
久美さんは切なげに振り返る。
「好きになったら負けですね。今年は婚活も視野に入れようかなと思っています。でも…悠馬くんに『会おう』と言われたら…きっと行ってしまう自分も否定できなくて…」
年末年始、不倫中の独身女性たちは、皆、同じ孤独に直面する。
幸せにするのも、不幸にするのも、自分自身。
それが正論だとわかっていても、彼の家族を恨んでしまう自分がいる。
久美さんは、その矛盾と静かに向き合っている。
(蒼井凜花/作家・コラムニスト)
