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試合時間わずか37分、自力獲得ポイントはゼロ!テニス国際大会で起きた異例の一戦と主催者推薦の謎<SMASH>

試合時間わずか37分、自力獲得ポイントはゼロ!テニス国際大会で起きた異例の一戦と主催者推薦の謎<SMASH>

ケニアのナイロビで行なわれたITF(国際テニス連盟)女子ワールドテニスツアー「W35ナイロビ」(クレーコート)の1回戦が、思わぬ形で世界的な注目を集めた。話題の中心となったのは、ワイルドカード(主催者推薦枠)で本戦に出場したエジプトの21歳、ハジャル・アブデルカデルだ。

 1月5日、アブデルカデルはドイツのロレーナ・シェーデル(24歳/世界ランキング1026位)と対戦したが、試合はわずか37分で終了。スコアは0-6、0-6のストレート負けで、獲得したポイントはわずか3。しかも、そのうち2ポイントは相手のダブルフォールト、残る1ポイントも相手のアンフォーストエラーによるものだった。自身のサービスゲームではダブルフォールトを合計20本記録し、ファーストサービスの成功率は8.3%にとどまった。

 そうしたスタッツもさることながら、SNSで拡散された試合映像のインパクトも大きかった。テニスを始めて間もないかのように映るサービスやリターン。サービス時に立ち位置を決めかねているように見える場面もあり、SNSでは「史上最悪の選手の1人」と揶揄する声まで広がってしまった。ITFの選手プロフィールによれば、アブデルカデルは14歳からテニスを始めているものの、この試合がツアーレベルでの初公式戦だった。
 
 彼女のパフォーマンス以上に議論を呼んでいるのが、そもそもどのような経緯でワイルドカードを得たのかという点だ。W35大会はプロツアーの中で下位カテゴリーにあたるが、それでも賞金総額は3万ドル(約470万円)で、ランキングポイントも付与される。今大会には世界ランキング500位以内の選手も7人出場しており、れっきとしたプロ大会だ。

 ITFツアーでは、ワイルドカードは原則として開催地域の有望選手など、ランキングでは本戦に入れない選手に経験の場を与える目的で用いられる。テニスの不正防止を管轄するITIA(国際テニス・インテグリティ・エージェンシー)は、ワイルドカードの売買を明確に禁止しており、大会主催者や選手が金銭や利益と引き換えに枠を与えることは規則違反とされている。

 アブデルカデルは、大会直前に地元ケニア選手が欠場したことで空いた枠に、急きょワイルドカードで出場したが、主催者推薦に至った具体的な選考基準については明らかにされていない。

 現時点で不正や規則違反を示す確証はなく、推測で断定することはできない。それでも、プロツアーの公式戦としては異例とも言える一方的な試合内容が、ワイルドカードの扱い方や大会運営そのものに疑問を投げかけたのは確かだ。

構成●スマッシュ編集部

【動画】史上最悪と揶揄する声まで広がってしまったアブデルカデルのプレー

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配信元: THE DIGEST

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