現地時間1月7日(日本時間8日、日付は以下同)、アトランタ・ホークスがエースのトレイ・ヤングをワシントン・ウィザーズに放出するビッグトレードが成立した。これを皮切りに、2月5日のデッドラインまで、スター選手の移籍話がリーグを賑わせるだろう。
なかでも今季のトレードマーケットで一番の大物は、ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボだ。チームは2021年にリーグ制覇を果たしたのを頂点に、直近3シーズンはすべてプレーオフ1回戦負けと過渡期にある。加えて今季はここまで16勝21敗(勝率43.2%)でイースタン・カンファレンス11位と、プレーイン圏外に沈んでいる。
もう一度優勝したいヤニスにとって、競争力を失いつつある現在のチームは理想的な環境とは言えない。本人も勝てない状況にフラストレーションを溜めており、直接的なトレード要求こそないものの、12月上旬にはSNSでバックス関連の投稿を削除したほか、昨オフ中には移籍を考えたことがあると認める発言をするなど、トレード希望を仄めかすような行動はたびたび見られている。
だが、現在のヤニスには、バックスを去る考えはまったくないようだ。7日のゴールデンステイト・ウォリアーズ戦に113-120で敗れた後の会見で、“グリーク・フリーク”は自らトレードを要求することは絶対にないと断言した。
「『トレードしてほしい』と公言する可能性も瞬間も絶対にない。それは俺の性格に合わない。キャリアの残りすべてをここで過ごすこと、それが俺のプランだ。まあ、もしチームが俺を必要としないなら……雇われる側だからね、決定権は俺にあるわけじゃない」
さらにヤニスは、今は目の前の試合に全力を注ぎ、チームを浮上させることしか頭にないと力強く語った。
「俺はどこにも行かないよ。このチームに全力を注いでいる。チームを立て直したい。いいプレーがしたい。健康でいたい。チームメイトを助けたい。試合に勝ちたい。直近6試合で4勝2敗だ。まだ多くの試合が残っている。俺は完全に集中している。集中しているんだ。最優先はただ健康を維持することだ。
今、俺はチームメイトと自分のプレー、このチーム、そしてこの街に100万%コミットしている。100%じゃない。100万%だ。右も左も見ない。次の試合、つまり(ロサンゼルス)レイカーズ戦だけを見据えている。
その試合に勝ちたい。オールスターゲームまでに連勝を重ね、再び優勝争いに加わりたい。今何位だ?11位か?これが俺たちの実力じゃない。わかっているだろう?だから俺の頭の中にあるのはそれだけだ」
トレードを望まず、バックスで優勝したいことを改めて強調したヤニス。加えて、チーム側も31歳の大黒柱の放出を画策するのではなく、エースのサポート体制を充実させるべく、補強の方に注力するという報道もある。
とはいえ、昨季ダラス・マーベリックスがルカ・ドンチッチをロサンゼルス・レイカーズへ放出したように、何が起こるかわからないのがNBA。今季もMVP級の活躍を見せるヤニスが動くとなればリーグの勢力図が一変するだけに、その動向から目が離せない。
構成●ダンクシュート編集部
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