インターナショナルTV部門に食い込んだ日本発信「イクサガミ」の評価
Netflixはテレビ部門の受賞も目白押しで、「アドレセンス」がリミテッドシリーズ作品賞、テレビ映画/リミテッドシリーズ主演及び助演男優賞、助演女優賞を受賞。「セヴェランス」が、ドラマシリーズ助演男優賞を受賞している。テレビシリーズを牽引している俳優たちの笑顔が印象的だった授賞式。外国語シリーズ作品賞では「イカゲーム」が受賞したものの、日本発信の「イクサガミ」がノミネートされたのは快挙。
「アドレセンス」
「セヴェランス」
「イクサガミ」
「イカゲーム」
(著者撮影)
映像業界で広く読まれているデッドライン誌アワードライターのデスティニー・ジャクソンに、このシリーズの人気、そして、ノミネートにいたった批評家目線について聞いてみた。
「LSS (イクサガミの英語タイトルは “Last Samurai Standing”)がノミネーションに至った理由の一つは、批評家たちが最新の日本発信のポップカルチャーコンテンツに常に注目していること。それらは、どこかで西洋のポップカルチャー作品群とクロスオーバーしている点もあり、つねに高い関心を持っている。この作品は最近、最もヒットしたテレビ番組 (“SHOGUN 将軍”と“イカゲーム”) のフュージョンのような作品で、もちろん、“イカゲーム”より前に“LSS”の源はすでに存在しており、Netflixは配信視聴者のニーズに目をつけて、クリティックス・チョイスのTV批評家たちの目に行き届くような戦略を立ち上げていたと思う。“LSS”は作品そのもののペースを疑問に思う部分が多々あったが、主演男優、岡田准一の演技はすばらしく、評価に値する演技で見応えがあった。」
「イクサガミ」は受賞にはいたらなかったものの、今後も日本関係者作品がグローバルな舞台で駆け抜け、世界勝負の場に食い込んできてほしいと思う。
文 / 宮国訪香子
クリティックス・チョイス・アワード受賞映画と受賞者
作品アルファベット順 / 括弧内の数字は受賞数
『アバター:ファイアー・アンド・アッシュ』(1)
視覚効果賞 / ジョー・レッテリ、リチャード・バネハム、エリック・セインドン、ダニエル・バレット
『F1 / エフワン』(2)
編集賞 / スティーヴン・ミリオン
音響賞 / アル・ネルソン、グウェンドリン・イェーツ・ホイットル、ゲイリー・リッツオ、フアン・ペラルタ、ガレス・ジョン
『フランケンシュタイン』(4)
助演男優賞 / ジェイコブ・エロルディ
美術賞 / タマラ・デヴェレル、シェーン・ヴィア
衣装・デザイン賞 / ケイト・ホーリー
ヘア&メイクアップ賞 / イク・ヒル、ジョーダン・サミュエル、クリオナ・ヒューレイ
『ハムネット』(1)
主演女優賞 / ジェシー・バックリー
『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』(2)
アニメ映画賞
歌曲賞
『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』(1)
主演男優賞 / ティモシー・シャラメ
『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』(1)
スタントデザイン賞 / ウェイド・イーストウッド
『ワン・バトル・アフター・アナザー』(3)
作品賞
監督賞 / ポール・トーマス・アンダーソン
脚色賞 / ポール・トーマス・アンダーソン
『罪人たち』(4)
若手俳優賞 / マイルズ・ケイトン
脚色賞 / ポール・トーマス・アンダーソン
キャスティング&アンサンブル賞 / フランシーン・マイスラー
作曲賞 / ルドウィグ・ゴランソン
『裸の銃を持つ男』(1)
コメディー映画賞
『シークレット・エージェント』(1)
外国語映画賞 / ブラジル
『トレイン・ドリームズ』(1)
撮影賞 / アドルフォ・ヴェローゾ
『WEAPONS/ウェポンズ』(1)
助演女優賞 / エイミー・マディガン
