●世代間で異なるJBLのブランドイメージ
「JBL」という3文字から、どのような製品を思い浮かべるでしょうか。飲食店の天井に設置されたオレンジのロゴが印象的なスピーカーや、スタジオモニターとしてオーディオマニアが憧れた大型スピーカー。そうしたプロフェッショナル向けの音響機器を思い浮かべる人も少なくないはずです。
しかし、それは一昔前の話かもしれません。「JBLは来年で設立80周年を迎える老舗オーディオブランドですが、現在、若い世代がJBLと聞いて最初に思い浮かべるのは、Bluetooth搭載のワイヤレススピーカーです」。そう語るのは、ハーマンインターナショナルの濱田直樹・マーケティング部シニアマネージャーです。
このワイヤレススピーカーで培ったBluetoothの伝送技術やバッテリーの制御技術、そして小型化する技術などを生かしているのが、2018年から展開している同社のワイヤレスヘッドホンとワイヤレスイヤホンです。
●多様化に応える豊富なラインアップ戦略
JBLのヘッドホン・イヤホンの特徴は、そのラインアップの豊富さでしょう。形も価格もさまざまなモデルを用意しています。
「イヤホンの使い方は人それぞれということを認めた上で、製品ラインアップをそろえています。18年以来、世界累計出荷が2億台を超えているのは、この戦略が功を奏したのだと考えています」と濱田シニアマネージャーは解説します。ラインアップを絞ったAppleとは対照的な戦略をとっているわけです。
例えば、「JBL Sense Pro」(価格は2万4200円)は耳をふさがず、通話も音楽も自然に楽しめるオープンイヤー型といわれる完全ワイヤレスイヤホンです。音楽を聴きながらも外の音が聞こえるということで、仕事中に話しかけられても答えられる、家で急に宅急便が来ても対応できる、と人気が高まっています。
JBLには、この「音楽を聴きながら外の音が聞ける」をコンセプトとした完全ワイヤレスイヤホンが、JBL Sense Pro以外にも他に2タイプあるのです。
JBL Sense Proはオープンイヤー型の中でも「イヤーフック型」と呼ばれるタイプですが、「JBL Soundgear Clips」(同1万8700円)は耳を挟むようにして装着する「カフスタイル型」の製品です。もう一つがイヤホンの先端につけるチップを交換することでオープン型にも密閉型にもなる「JBL Tune Beam 2 Ghost Edition」(同1万4960円)。さらにJBL Sense Proと同じジャンルにも価格を抑えた「JBL Sense Lite」(同1万2980円)があります。
「オープンイヤー型で、これだけバリエーションをそろえているのは、JBLだけだと思います」と濱田シニアマネージャーは説明します。
なお、「あまりにバラエティが豊富すぎて何を選べばいいか分からない」という人に向けて、同社は両耳をスキャンして好みのリスニングスタイルに最適なイヤホンを選ぶ「JBL Fit Checker」というWebページも用意しています。

