
リーグ最年少正GK、新加入で全試合先発の主軸MF…【ブンデス日本人の前半戦査定(2)】
ブンデスリーガ1部は15節、2部は17節までが終了し、現在はウインターブレイクに入っている。ここでは、日本人選手の出場時間、役割、チームへの貢献や活躍度をチェックし、前半戦のパフォーマンスを総括する。ドイツメディア式に、最高点を1、最低点を6で採点してみたい。
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藤田譲瑠チマ(ザンクトパウリ/MF)
公式戦18試合(1662分)出場
0ゴール・4アシスト
採点3
新加入ながら、16位に沈むチームにおいて攻守に質の高いプレーで重要な役割を担っている。チームが途中で11連敗がありながら、ここまで全試合にスタメン出場なのは監督からの高い信頼の表れ。布陣がダブルボランチからアンカー+インサイドハーフ2枚になったことでチームの守備バランスがアップしたのは大きい。
4アシスト(リーグで3アシスト)という数字も悪くない。ザンクトパウリはリーグ15試合でワーストタイの13得点。チャンスメイクの頻度と質、決定力に関しても厳しい台所事情がある中で、ミスの少ないこの主軸MFを経由することでシュートまで持ち込めるシーンは少なくはない。
リーグでは絶対王者バイエルン相手に奮闘し、その後の1勝2分けと3戦負けなしで冬休みに入れたのはポジティブな要素だ。本人は自身を得点源としてはみていないが、チームを浮上させるためには、よりシュートに関与できるようになることが必要なのは言うまでもない。バージョンアップした姿を見せてほしい。
菅原由勢(ブレーメン/DF)
公式戦14試合(1243分)出場
0ゴール・3アシスト
採点3
移籍市場が閉まる直前の加入となったため、すぐに順応することが求められたが、加入直後から右SBのポジションを確保したのはさすがの一言。序盤は動き出しとパスが出てくるタイミングが合わない場面が続いたが、試合を重ねるごとにチームにおける重要な戦術的役割を担う選手となっている。
アタッキングサードで変化が多いとは言えないブレーメンにおいて、この日本代表DFの攻撃参加がもたらす影響は大きい。アーリークロス、コンビからの突破、深い位置までの侵入に加え、自身でシュートに持ち込む頻度も多く、チームのチャンスに頻繁に絡んでいる。
課題とされる守備面ではまだ軽さを感じさせる対応もあるものの、1対1でクレバーな守備からボールを奪い取るケースは増えてきている。味方との連携がもっとスムーズになってくれば、攻守両面においてさらに価値の高いプレーをすることができるはずだ。
ミオ・バックハウス[日本名:長田澪](ブレーメン/GK)
公式戦13試合(1170分)出場
0ゴール・0アシスト
採点2
ブンデスリーガ18クラブの正GKで最年少。デビュー後最初の数試合はさすがにナーバスさを感じさせるシーンもあったが、監督やチームメイトからのサポートを受けて試合を重ねるごとにそのクオリティの高さを発揮している。
特にハイボールの処理はリーグナンバー1という評価もされている。クロスに対する最初のポジショニングと対応力がいい。至近距離からのシュートセーブでも驚異的な反応で強烈なシュートを何度もかきだす。またビルドアップにおけるプレー選択肢の確かさと落ち着きは21歳とは思えない。フィードボールの精度に改善の余地を残すが、守護神としてファンからの信頼はうなぎのぼりだ。
試合後には地元紙のインタビューに対応することが多い。冷静に試合を分析し、チームの思いを代弁することができる。すでにチームの中心として責任感の芽生えを強く感じさせる。26年、さらなる成長が楽しみな選手だ。
文●中野吉之伴
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