1月11日に行われるGⅢ・フェアリーステークス(中山・芝1600メートル)は、出走経験が極めて乏しい明け3歳牝馬による大波乱レースとして知られている。例えば2016年以降の馬連配当を古い順に列挙してみても、5600円⇒5990円⇒3230円⇒2890円⇒4510円⇒6970円⇒1550円⇒2万1140円⇒8250円⇒2700円と、3ケタ配当で順当に収まった年は一度として存在しない。
穴党の競馬ファンにとってはまさに「腕の見せどころ」と言えるレースだが、過去10年の結果を振り返ると、穴馬券を絞り込むための「黄金の法則」が鮮やかに浮かび上がってくる。中でも筆者が着目しているのは、以下の3点だ。
第1点は「1番人気馬に優勝なし」という、呪われたデータである。事実、1番人気馬は過去10年で「1着0回、2着2回、3着0回、4着以下8回」と、2着馬として馬連に絡んだ2回を除き、ほとんど馬券になっていない。
したがって、まず留意すべきは1番人気馬の取捨だ。少なくとも単勝、あるいは馬単や3連単で頭から狙うのは禁物と心得るべきだろう。さらに言えばこの際、思い切って「1番人気馬は消し」とする手もアリだと、声を大にして強調しておきたい。
第2点は過去10年で「2~5番人気馬の優勝確率は8割」という事実だ。この点を単勝に置き換えると「4倍以上10倍未満」の出走馬が8勝を挙げており、頭から狙うとすれば、この微妙な人気ゾーンにある馬ということになる。
ただし単勝6番人気以下の馬も「1着2回、2着6回、3着7回」と、過去10年で穴馬券の立役者を演じてきた過去があり、穴党としては見落とせないポイントだ。しかも単勝10倍以上20倍未満の馬は1回の優勝を含めて「2着5回、3着8回」と高い馬券圏内率を示しており、ヒモ穴として抜擢する価値は十分にあろう。
第3点は「重賞実績はアテにならない」という、注目すべきデータだ。新馬戦、未勝利戦、1勝クラスを勝ち上がったキャリア1~2戦の出走馬は、重賞勝ち馬の3勝に対して、過去10年で実に7勝という赫々たる実績を誇っている。
さらにキャリア1~2戦の条件該当馬のうち前走が4番人気以内で、かつ、ジョッキーの乗り替わりがない馬の3着内率は突出しており、人気薄でも、否、人気薄だからこそ、アッと驚く激走が期待できるお宝馬と言えるのではないか。
人の行く裏に道あり花の山。株式投資の格言ではないが、今年のフェアリーSは以上の3点をメルクマールに穴馬券をブチ当てたいと、筆者は考えている。
(日高次郎/競馬アナリスト)

